単語およびテキスト : 文字列変数を使用して単語を編成する
更新 : 2007 年 11 月
このレッスンでは、String データ型を使用して、単語やテキストを表現する方法を説明します。
前のレッスンでは、プログラムで変数を使用してデータを格納する方法と、各変数は格納されるデータに合った型でなければならないことを説明しました。このレッスンでは、テキストを格納するために使用する String データ型について詳しく説明します。
文字列とは
文字列とは、文字、数値、特殊文字、空白文字などで構成される一連のテキスト文字を指します。文字列は、人間が判読できる句または文章 ("The quick brown fox jumps over the lazy dog" など) である場合と、一見理解不能なテキスト文字の組み合わせ ("@#fTWRE^3 35Gert" など) である場合があります。
String 変数の作成方法は、他の変数と同様です。次のように、まず変数を宣言してから値を代入します。
Dim aString As String = "This is a string"
実際のテキスト (リテラル文字列とも呼ばれる) を String 変数に代入するときは、テキストを引用符 ("") で囲む必要があります。また、ある String 変数を別の String 変数に代入するときは、次の例に示すように = 文字を使用します。
Dim aString As String = "This is a string"
Dim bString As String = ""
bString = aString
このコードは、bString の値を aString と同じ値 (This is a string) に設定します。
アンパサンド (&)文字を使用すると、複数の文字列を連続結合して新しい文字列を作成できます。次に例を示します。これを連結とも呼びます。
Dim aString As String = "using string"
Dim bString As String = "variables"
Dim cString As String = ""
cString = aString & bString
この例は、3 つの String 変数を宣言して、最初の 2 つにそれぞれ "using string" と "variables" を代入し、これら 2 つを組み合わせた値を 3 つ目の変数に代入しています。この場合、cString の値はどうなるでしょうか。意外に思われるかもしれませんが、値は using stringvariables になります。aString の末尾にも bString の先頭にも空白文字がないからです。2 つの文字列が単純に結合されるだけです。2 つの文字列の間に空白などを追加する場合は、" " などのリテラル文字列を使用する必要があります。次に例を示します。
Dim aString As String = "using string"
Dim bString As String = "variables"
Dim cString As String = ""
cString = aString & " " & bString
こうすると、cString に格納されるテキストは using string variables になります。
やってみよう
文字列を結合するには
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで、次の手順を実行します。
[テンプレート] ペインの [Windows アプリケーション] をクリックします。
[ファイル名] ボックスに「Concatenation」と入力します。
[OK] をクリックします。
新しい Windows フォーム プロジェクトが開きます。
フォームをダブルクリックしてコード エディタを開きます。
Form1.Load イベント プロシージャで、次のように 4 つの文字列変数を宣言して文字列値を代入します。
Dim aString As String = "Concatenating" Dim bString As String = "Without" Dim cString As String = "With" Dim dString As String = "Spaces"
次のコードを追加して、文字列を連結し、その結果を表示します。
' Displays "ConcatenatingWithoutSpaces". MsgBox(aString & bString & dString) ' Displays "Concatenating With Spaces". MsgBox(aString & " " & cString & " " & dString)
F5 キーを押してプログラムを実行します。
メッセージ ボックスには、前の手順で代入した文字列変数を結合したテキストが表示されます。最初のボックスでは、文字列が空白文字なしで結合されています。2 番目のボックスでは、各文字列の間に空白文字が明示的に挿入されています。
次の手順
このレッスンでは、文字列を宣言して代入する方法と、連結演算子の & を使用して文字列を結合する方法を説明しました。次のレッスン「配列 : 複数の値を表す変数」では、変数を作成して類似アイテムのグループを格納する方法について説明します。
次のレッスン : 「配列 : 複数の値を表す変数」