Windows Workflow Foundation の概要

[アーティクル]
11/21/2007

Windows Workflow Foundation は、ワークフロー対応のアプリケーションを Windows 上ですばやく作成するためのプログラミングモデル、エンジン、およびツールです。名前空間、インプロセスワークフローエンジン、Visual Studio 2005 用のデザイナで構成され、Windows Vista、Windows XP、および Windows Server 2003 ファミリ用に記述されたアプリケーション内に、システムまたはヒューマンワークフローを作成できるフレームワークです。Windows Workflow Foundation を使用すると、ユーザー入力に基づいて UI コントロールを表示するような単純なシナリオや、大規模な企業で発生する注文処理や在庫管理などの複雑なシナリオを解決できます。

Windows Workflow Foundation で扱うシナリオには次のようなものがあります。

基幹業務アプリケーション内のワークフローの有効化
ユーザーインターフェイスページフロー
ドキュメント主体のワークフロー
ヒューマンワークフロー
サービス指向のアプリケーション用の複合ワークフロー
ビジネスルール主導型ワークフロー
システム管理のワークフロー

また Windows Workflow Foundation には、Windows Communication Foundation や Windows Presentation Foundation など、他の .NET Framework 3.0 テクノロジと一貫性のある使い慣れた開発環境が備わっています。Windows Workflow Foundation API は、Visual Basic .NET と C#、特別なワークフローコンパイラ、ワークフロー内でのデバッグ機能、グラフィカルなワークフローデザイナ、およびワークフロー全体のコードやマークアップでの開発を完全にサポートしています。さらに、Windows Workflow Foundation が提供する拡張可能なモデルとデザイナを使用すれば、エンドユーザーに必要なワークフロー機能、または複数のプロジェクトで再利用するワークフロー機能をカプセル化したカスタムアクティビティを作成できます。

ここでは、Windows Workflow Foundation に固有の概念について説明します。これらは、Windows Workflow Foundation の基本事項を説明することを目的としています。実装の詳細や、より高度な情報は、この SDK の「プログラミングガイド」セクションを参照してください。