Share via


典型的な FTP クライアント アプリケーションの作成手順

更新 : 2007 年 11 月

その際、CInternetSession オブジェクトと CFtpConnection オブジェクトを作成します。ただし、プロキシの種類を実際に設定しているのは、これらの MFC WinInet クラスではなく IIS です。

次に示すサポート技術情報の文書も参照してください。

  • 「HOWTO: FTP with CERN-Based Proxy Using WinInet API (Q166961)」

  • 「SAMPLE: FTP with CERN-Based Password Protected Proxy Using WinInet (Q216214)」

  • 「Internet Services Manager Fails to Show the Installed Proxy Services (Q216802)」

次の表に、典型的な FTP クライアント アプリケーションでの手順を示します。

目的

操作

影響

FTP セッションを開始する。

CInternetSession オブジェクトを作成します。

WinInet が初期化され、サーバーに接続されます。

FTP サーバーに接続する。

CInternetSession::GetFtpConnection を使用します。

CFtpConnection オブジェクトが返されます。

サーバー上の別の FTP ディレクトリに切り替える。

CFtpConnection::SetCurrentDirectory を使用します。

サーバー上で現在接続されているディレクトリが変更されます。

FTP ディレクトリの最初のファイルを見つける。

CFtpFileFind::FindFile を使用します。

最初のファイルが検索されます。見つからないと、FALSE が返されます。

FTP ディレクトリの次のファイルを見つける。

CFtpFileFind::FindNextFile を使用します。

次のファイルが検索されます。見つからないと、FALSE が返されます。

FindFile または FindNextFile で見つけたファイルを読み取りまたは書き込みモードで開く。

FindFile または FindNextFile が返したファイル名を使って、CFtpConnection::OpenFile を呼び出します。

サーバー上のファイルが読み取りまたは書き込みモードで開きます。CInternetFile オブジェクトが返されます。

ファイルから読み取る、または書き込む。

CInternetFile::Read または CInternetFile::Write を使用します。

渡したバッファを使用して、指定したバイト数の読み取りまたは書き込みが行われます。

例外を処理する。

CInternetException クラスを使用します。

すべての一般的なインターネット例外が処理されます。

FTP セッションを終了する。

CInternetSession オブジェクトを破棄します。

開いているファイルのハンドルと接続が自動的にクリアされます。

参照

概念

Win32 インターネット拡張機能 (WinInet)

インターネット クライアント クラスの必要条件

MFC WinInet クラスを使ってインターネット クライアント アプリケーションを作成する方法