CInternetSession クラス

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

単一のインターネットセッションまたは複数の同時インターネットセッションを作成し、初期化します。必要な場合は、プロキシサーバーへの接続も記述します。

class CInternetSession : public CObject

解説

アプリケーションを実行している間インターネット接続を維持しておく必要がある場合、CWinApp クラスの CInternetSession メンバを作成します。

インターネットセッションを確立すると、OpenURL を呼び出すことができます。CInternetSession によってグローバル関数 AfxParseURL が呼び出され、自動的に URL が解析されます。プロトコルの種類に関係なく、CInternetSession は URL を解釈し、必要に応じて処理します。URL リソース "file://" で識別されるローカルファイルのリクエストを処理できます。OpenURL は、指定された名前がローカルファイルであった場合、CStdioFile オブジェクトへのポインタを返します。

OpenURL を使用してインターネットサーバー上の URL を開くと、そのサイトから情報を読み取ることができます。HTTP、FTP、gopher などのサービスに固有のアクションをサーバー上のファイルに対して実行するには、サーバーとの間で適切な接続を確立しておく必要があります。特定のサービスに対して特定の種類の接続を直接開くには、次のメンバ関数のうち 1 つを使用します。

GetGopherConnection。gopher サービスへの接続を開きます。
GetHttpConnection。HTTP サービスへの接続を開きます。
GetFtpConnection。FTP サービスへの接続を開きます。

SetOption を使用すると、タイムアウト値や再試行回数など、セッションのクエリオプションを設定できます。

CInternetSession のメンバ関数 SetCookie、GetCookie、GetCookieLength を使用して、Win32 の Cookie データベースを管理できます。このデータベースを通じて、サーバーとスクリプトがクライアントワークステーションに関するステータス情報を管理します。

基本的なインターネットプログラミングの詳細については、「WinInet の基礎」を参照してください。MFC WinInet クラスの使用に関する一般情報については、「Win32 インターネット拡張機能 (WinInet)」を参照してください。

メモ :
指定したサービスの種類がサポートされていない場合、CInternetSession は AfxThrowNotSupportedException をスローします。現在サポートされているサービスの種類は、FTP、HTTP、gopher、file だけです。