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ランタイム バージョン情報の検索

アプリケーションまたはコンポーネントのコンパイルに使用したランタイム バージョンおよびアプリケーションの実行時に必要なランタイム バージョンは、2 つの場所に格納されています。 アプリケーションまたはコンポーネントをコンパイルするとき、コンパイルに使用したランタイム バージョンの情報がマネージ実行可能ファイルに格納されます。 アプリケーションまたはコンポーネントが要求するランタイム バージョンの情報は、アプリケーション構成ファイルに格納されています。

マネージ実行可能ファイルのランタイム バージョン情報

各マネージ アプリケーションおよびマネージ コンポーネントのポータブル実行可能 (PE) ファイル ヘッダーには、その作成に使用されたランタイム バージョンに関する情報が含まれています。 共通言語ランタイムは、この情報に基づいて、アプリケーションの実行に必要なランタイムの最も適したバージョンを決定します。

アプリケーション構成ファイルのランタイム バージョン情報

PE ファイル ヘッダーの情報に加え、アプリケーションは、ランタイム バージョン情報が含まれるアプリケーション構成ファイルと共に配置できます。 アプリケーション構成ファイルは XML ベースのファイルで、アプリケーションの開発者によって作成され、アプリケーションと共に出荷されます。 このファイルでは、アプリケーションがサポートするランタイムのバージョンとコンポーネントのバージョンを指定できます。 また、このファイルを使用して、ランタイムの別のバージョンとアプリケーションの互換性をテストすることができます。 ランタイムがアプリケーション構成ファイルを使用して読み込むバージョンを決定する方法の詳細については、「.NET Framework バージョンの指定」を参照してください。

COM アプリケーションおよび COM+ アプリケーションを含むアンマネージ コードは、ランタイムがマネージ コードとやり取りするときに使用するアプリケーション構成ファイルを持つことができます。 アプリケーション構成ファイルは、COM 経由で起動するどのマネージ コードにも適用されます。 このファイルは、サポートするランタイム バージョンやアセンブリのリダイレクトを指定できます。 既定では、マネージ コードを呼び出す COM 相互運用アプリケーションは、コンピューターにインストールされている最新のバージョンを使用します。

参照

処理手順

方法 : アプリケーション構成ファイルを使用して対象とする .NET Framework のバージョンを指定する

概念

アセンブリ バインディングのリダイレクトの構成

その他の技術情報

side-by-side 実行