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<<netPeerTcpBinding>>

ピア チャネル固有の TCP メッセージングのバインディングを定義します。

スキーマの階層

<system.serviceModel>
  <bindings>
    <<netPeerTcpBinding>>

構文

<netPeerBinding>
    <binding name="string"
         closeTimeout="TimeSpan"
         openTimeout="TimeSpan" 
         receiveTimeout="TimeSpan"
         sendTimeout="TimeSpan"
         listenIPAddress="String"
          maxBufferPoolSize="integer"
         maxReceiveMessageSize="Integer" 
         port="Integer"
         <security mode="None/Transport/Message/TransportWithMessageCredential">
            <transport credentialType="Certificate/Password" />
        </security>
    </binding>
</netPeerBinding>

属性と要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性 説明

closeTimeout

クローズ操作が完了するまでの期間を指定する TimeSpan 値。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。

listenIPAddress

ピア ノードが TCP メッセージをリッスンする IP アドレスを指定する文字列です。既定値は null です。

maxBufferPoolSize

このバインディングに使用するバッファー プール サイズの上限を指定する整数。既定は 524,288 バイト (512 * 1024) です。Windows Communication Foundation (WCF) では、多くの部分でバッファーを使用します。使用するたびに毎回バッファーを作成および破棄すると負荷が高くなります。バッファーのガベージ コレクションも同様です。バッファー プールを使用すると、バッファーをプールから取得して使用し、作業が終わったらプールに戻すことができます。これで、バッファーの作成と破棄のオーバーヘッドを回避できます。

maxReceivedMessageSize

このバインディングで構成されるチャネルで受信可能な最大メッセージ サイズ (ヘッダーを含む) をバイト単位で指定する正の整数。この制限を超えるメッセージの送信者が、SOAP エラーを受信します。受信者がメッセージをドロップし、トレース ログにそのイベントのエントリを作成します。既定値は 65536 です。

name

バインディングの構成名を格納する文字列。この値は、バインディングの ID として使用されるため、一意にする必要があります。.NET Framework 4 以降では、バインディングおよび動作に名前を付ける必要はありません。既定の構成、および名前のないバインディングと動作の詳細については、「Simplified Configuration」および「Simplified Configuration for WCF Services」を参照してください。

openTimeout

実行中の操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。

port

このバインディングがピア チャネルの TCP メッセージを処理するネットワーク インターフェイス ポートを指定する整数です。この値の有効値の範囲は MinPortMaxPort です。既定値は 0 です。

receiveTimeout

受信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:10:00 です。

sendTimeout

送信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。

子要素

要素 説明

<readerQuotas>

このバインディングを使用して設定されるエンドポイントにより処理可能な、SOAP メッセージの複雑さに対する制約を定義します。この要素は XmlDictionaryReaderQuotasElement 型です。

<resolver>

ピア メッシュ ID を解決してピア メッシュ内のノードのエンドポイント ID アドレスを取得するために、このバインディングによって使用されるピア リゾルバーを指定します。

<netPeerBinding> の <security>

メッセージのセキュリティ設定を定義します。この要素は PeerSecurityElement 型です。

親要素

要素 説明

<bindings>

この要素には、標準バインディングおよびカスタム バインディングのコレクションが保持されます。

解説

このバインディングは、TCP を介したピア トランスポートを使用するピア ツー ピア アプリケーションまたはマルチパーティ アプリケーションの作成をサポートします。各ピア ノードは、この種類のバイディングを使用して定義された複数のピア チャネルをホストできます。

次の例では、ピア チャネルを使用してマルチパーティ通信を実現する、NetPeerTcpBinding バインディングを使用する方法を示します。このバインディングの詳細な使用シナリオについては、「Net Peer TCP」を参照してください。

<configuration>
<system.ServiceModel>
<bindings>
<netPeerBinding>
    <binding 
         closeTimeout="00:00:10"
         openTimeout="00:00:20" 
         receiveTimeout="00:00:30"
         sendTimeout="00:00:40"
         maxBufferSize="1001"
         maxConnections="123" 
         maxReceiveMessageSize="1000">
        <reliableSession ordered="false"
            inactivityTimeout="00:02:00"
            enabled="true" />
        <security mode="TransportWithMessageCredential">
            <message clientCredentialType="CardSpace" />
        </security>
    </binding>
</netPeerBinding>
</bindings>
</system.ServiceModel>
</configuration>

参照

リファレンス

NetPeerTcpBinding
NetPeerTcpBindingElement

概念

<binding>

その他のリソース

Windows Communication Foundation Bindings
Configuring System-Provided Bindings
Using Bindings to Configure Services and Clients
Net Peer TCP
Peer-to-Peer Networking