.NET Framework 起動条件

インストールされるアプリケーションが .NET Framework を前提とする場合、Windows インストーラー ファイル (.msi) のカスタム動作がターゲット コンピューター上の .NET Framework のランタイム バージョンをチェックし、その結果に基づいて起動条件を設定します。インストーラーがアプリケーションをインストールする前にターゲット コンピューター上に必要とする正確なランタイム バージョンは、セットアップ プロジェクトの .NET Framework 起動条件プロパティ Version で指定します。Version の詳細については、「Version プロパティ (起動条件)」を参照してください。

.NET Framework の起動条件を追加する方法の詳細については、「方法 : 定義済み起動条件を追加する」を参照してください。

注意

既定では、.NET Framework ランタイムはアプリケーションと一緒にパッケージ化され、必要に応じてアプリケーションと共に自動的にインストールされます。 それでも、ユーザーがブートストラップを使わずに .msi ファイルを直接実行しようとした場合に備えて、起動条件を組み込んでおくことをお勧めします。 詳細については、「アプリケーション配置の必要条件」を参照してください。

注意

Visual Studio 2003 以前を使用している場合、N.N.NNNN または N.N.NNNNN という形式 (たとえば、1.0.3705 または 2.0.50727) で、有効な .NET Framework のバージョン番号を入力する必要があります。 この要件に準拠しないバージョン番号 (1.0.0 など) を入力すると、起動条件が正しく評価されない可能性があります。

Visual Studio 2010 では、エンド ユーザーのコンピューターに存在する任意のバージョンの .NET Framework でアプリケーションをインストールおよび実行できるように指定できます。 既定では、.NET Framework の起動条件の対象は .NET Framework 4 Client Profile です。 .NET Framework Version 4 を対象とするプロジェクト テンプレートを使用する場合は、.NET Framework の起動条件を、対象の .NET Framework Version 4 に変更します。 詳細については、「方法 : 定義済み起動条件を追加する」を参照してください。

Visual Studio 2008 以前の場合、"バージョン" プロパティで指定した .NET Framework ランタイムのバージョンが見つからない場合、インストールは停止します。 Message プロパティで指定したテキストを含むダイアログ ボックスが表示され、ユーザーは [はい] または [いいえ] を選択できます。 [はい] をクリックしたユーザーは、InstallUrl プロパティで指定した場所にリダイレクトされます。 既定は .NET Framework 再頒布可能ファイルのダウンロード可能コピーがある Microsoft サポート Web サイトですが、アプリケーションが必要とする特定のバージョンがある場所を指定する必要があります。

多くの場合、InstallUrl プロパティを変更して、再頒布可能ファイルのための独自の場所を指定することになります。 たとえば、アプリケーションを CD-ROM で配布する場合は、.NET Framework 再頒布可能ファイルを CD に含めて、InstallUrl プロパティをファイルの相対パスに変更します。 InstallUrl プロパティを変更する場合は、Message プロパティも変更して、インストールされるものとインストール元の場所を示す必要があります。

参照

参照

AllowLaterVersions プロパティ (起動条件)

SupportedRuntimes プロパティ

Message プロパティ (起動条件)

InstallUrl プロパティ (起動条件)

起動条件エディターのプロパティ

概念

Version プロパティ (起動条件)

.NET Framework の特定のバージョンを対象とする MSBuild の使用

その他の技術情報

side-by-side 実行

配置での起動条件の管理