Visual Studio のフレームワーク サービスの名前空間

更新 : 2007 年 11 月

.NET Framework には、各種バックエンド サーバー リソースと対話するための名前空間があります。

  • System.Diagnostics - アプリケーションのデバッグおよびコード実行のトレースを行うためのクラスで構成されます。詳細については、Trace クラスと Debug クラスの解説を参照してください。System.Diagnostics には、システム プロセスの開始、イベント ログの読み書き、パフォーマンス カウンタによるシステム パフォーマンスの監視を行うためのクラスも用意されています。詳細については、Process、EventLog、PerformanceCounter の各クラスの説明を参照してください。

  • System.DirectoryServices - マネージ コードから Active Directory に簡単にアクセスするためのクラスで構成されています。この名前空間のクラスは、任意の Active Directory サービス プロバイダで使用できます。現在利用できるプロバイダには、IIS (Internet Information Services)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、NDS (Novell NetWare Directory Service)、および Windows NT があります。Active Directory の詳細については、「.NET Framework のディレクトリ サービス」を参照してください。

  • System.Deployment.Application - ClickOnce の配置の概要 アプリケーションへのカスタムのアップグレード動作をプログラミングするためのクラスが用意されています。これらのクラスを使用すると、アップデートが利用可能かどうかを示す情報を提供したり、インストールのアップデートを提供したり、大きなファイルやアセンブリを必要に応じてダウンロードしたりできます。

  • System.IO - ファイル システムで生じた変更の通知を待機し、ディレクトリまたはディレクトリ内のファイルに変更が生じたときにイベントを発生させる、FileSystemWatcher クラスなどのクラスが用意されています。

  • System.Media - サウンド ファイルを再生したり、システム提供のサウンドにアクセスしたりするためのクラスが用意されています。

  • System.Management - WMI (Windows Management Instrumentation) インフラストラクチャに実装されたシステム、デバイス、およびアプリケーションに関する情報やイベントを管理するためのクラスが用意されています。

  • System.Messaging - ネットワーク上のメッセージ キューへの接続、キューへのメッセージの送信、キューからのメッセージの受信、またはキューにあるメッセージのピーク (削除せずに読み取る) を行うためのクラスが用意されています。

  • System.ServiceProcess - サービスをインストールしたり実行したりするためのクラスが用意されています。サービスは、ユーザー インターフェイスを表示せずに長時間にわたって動作する実行可能ファイルです。サービスをシステム アカウント下で動作するようにインストールすると、コンピュータの再起動時にサービスが実行されます。ServiceBase クラスの処理から派生して実装されたサービスでは、システムのシャットダウン時に行う動作だけでなく、コマンドの開始、停止、一時中断、および続行の動作を定義できます。

  • System.Timers - 指定した間隔でイベントを発生させることを可能にする、サーバー ベースの Timer コンポーネントが用意されています。

    xsh8x91w.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    また、System.Windows.Form 名前空間には Windows フォーム用の Timer コントロールがあり、System.Threading 名前空間には Timer クラスがあります。

  • Microsoft.Win32 - オペレーティング システムによって生成されたイベントを処理したり、システム レジストリを操作したりするためのクラスが用意されています。

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参照

その他の技術情報

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