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方法 : シングルサーバー配置からデュアルサーバー配置に移行する

更新 : 2007 年 11 月

Visual Studio Team System Team Foundation Server のシングルサーバー配置からデュアルサーバー配置に移行すると、より多くのプロジェクトをサポートしたり、パフォーマンスを向上させたりできます。デュアルサーバー配置では、2 台以上の物理サーバーが、Team Foundation の論理アプリケーション層と論理データ層を構成するコンポーネントをホストします。シングルサーバー配置からデュアルサーバー配置に移行するとき、元のサーバーをアプリケーション層サーバーに転換し、新しいデータ層サーバーに SQL Server をインストールして構成します。その後、SharePoint 製品とテクノロジと SQL Server Reporting Services を新しいデータ層サーバーにリダイレクトし、元の配置から新しいデータ層サーバーにデータを復元します。詳細については、「Team Foundation Server の移動の種類」を参照してください。

移行を実行する前に、このトピック全体に目を通し、必要なすべての手順を印刷することをお勧めします。また、このトピックで紹介するリンク先のトピックや、必要な追加手順に関する情報を含むトピックも印刷しておくと役立ちます。

移行の実行時には、次の操作を行わないようにしてください。

  • サービス アカウントを変更する。

  • 元のサーバーの名前またはドメインを変更する。

  • 元の配置とは異なる、十分に信頼されていないドメインにデータ層サーバーをインストールする。

この移行を実行するには、次のセクションの手順を、記載されている順序に従って完了する必要があります。

  1. データベースと暗号化キーのバックアップ

  2. SQL Server のインストールと新しいハードウェアの準備

  3. データベースの復元

  4. 新しいコンテンツ データベースを使用するための SharePoint 製品とテクノロジのリダイレクト

  5. 管理データベースと構成データベースの再接続

  6. SQL レポート サーバー、Reporting Services、および既定のレポートのリダイレクトとテスト

  7. 新しいデータ層サーバーへのアプリケーション層サーバーのリダイレクト

  8. Team System キューブのリビルド

  9. バージョン管理のキャッシュの削除

  10. サービス アカウントの更新

  11. サービスの再起動

  12. クライアント コンピュータのデータ キャッシュの更新

必要なアクセス許可

これらの手順を完了するには、新旧のサーバーの Administrators グループのメンバであり、Team Foundation Administrators グループのメンバである必要があります。

これらのアクセス許可に加えて、Windows Server 2008 または Windows Vista を実行しているコンピュータで次の要件を満たすことが必要になる場合があります。

  • コマンド ラインの手順を実行するには、昇格した特権のコマンド プロンプトを開くことが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  • Internet Explorer を必要とする手順を実行するには、Internet Explorer を管理者として起動することが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、[Internet Explorer] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  • web.config ファイルを編集するには、テキスト エディタを管理者として起動することが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、エディタを右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  • Reporting Services のレポート マネージャ、レポート、または Web サイトにアクセスするには、これらのサイトを Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧に追加するか、管理者として Internet Explorer を起動することが必要になる場合があります。

詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。

データベースと暗号化キーのバックアップ

シングルサーバー構成からデュアルサーバー構成に配置を変更する前に、Team Foundation のデータベースをバックアップする必要があります。移行の一環として、これらのデータベースを新しいデータ層サーバーに復元します。

データベースと暗号化キーをバックアップするには

  1. Team Foundation のすべてのデータベースをバックアップします。

    詳細については、「方法 : Team Foundation Server をバックアップする」を参照してください。

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    保持する必要のある SharePoint 製品とテクノロジのカスタム サイト定義、カスタム サイト テンプレート、またはカスタム Web パーツもすべてバックアップする必要があります。詳細については、Microsoft Web サイトの「Backup and Restore Options for Windows SharePoint Services 2.0」を参照するか、Microsoft Web サイトの「バックアップと復元ツールを選択する (Windows SharePoint Services)」(Windows SharePoint Services 3.0 の場合) を参照してください。SharePoint 製品とテクノロジがアプリケーション層にインストールされている場合に、SharePoint 製品とテクノロジのデータベースを新しいデータ層に移行する場合は、SharePoint 製品とテクノロジの管理データベース (SharePoint_AdminContent_ID) をコンテンツ データベースおよび構成データベースと共にバックアップする必要があります。

  2. Reporting Services の暗号化キーをバックアップします。暗号化キーは、Team Foundation Server を実行しているサーバーとは異なるコンピュータ上の安全な場所に格納し、新しいアプリケーション層サーバーからこのキーにアクセスできることを確認します。また、キーの暗号化に使用するパスワードも格納する必要があります。

    詳細については、「方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする」を参照してください。

SQL Server のインストールと新しいハードウェアの準備

データベースをバックアップしたら、配置の新しいデータ層サーバーとして使用するコンピュータに SQL Server をインストールする必要があります。

SQL Server をインストールしてサーバーを移行用に準備するには

  1. 新しい環境に SQL Server をインストールし、それが動作することを確認します。

    詳細な手順については、Team Foundation のインストール ガイドを開き、デュアルサーバー配置に SQL Server をインストールする方法に関するトピックを参照してください。元の配置で使用していたものと同じバージョンの SQL Server をインストールする必要があります。このガイドは、Microsoft Web サイトからダウンロードできます。

  2. アプリケーション層サーバーで、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Tools ディレクトリに移動します。

  3. コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。

    TfsDB.exe install /server:"NewSQLServerName" /property:"TFS_SERVICE_ACCOUNT=TFSServiceAccount;TFS_REPORTING_ACCOUNT=TFSReportingServiceAccount;LCID=LCIDNumber;VSTF_AS_INSTANCE=AnalysisServicesServerName;VSTF_AS_DATABASE=TeamFoundationDataWarehouseName;VSTF_AS_ACCOUNT="

    • NewSQLServerName には、SQL Server をインストールした、データの復元先となるサーバーの名前を指定します。名前付きインスタンスを使用した場合は、サーバー名だけではなくインスタンス名も含める必要があります。

    • TFSServiceAccount には、Team Foundation Server のサービス アカウントを Domain\Account または Computer\Account の形式で指定します。システム アカウントを使用する場合は、そのアカウントを System\Account の形式で指定する必要があります。たとえば、Network Service を使用する場合は、NT Authority\Network Service と指定します。

    • TFSReportingServiceAccount には、Reporting Services のデータ ソース アカウントを Domain\Account または Computer\Account の形式で指定します。

    • LCIDNumber には、SQL Server の各言語エディションに割り当てられている照合順序 ID 番号を指定します。たとえば、英語版の LCID は 1033 です。

    • AnalysisServicesServerName には、SQL Server Analysis Services がインストールされているサーバーの名前を指定します。既定では、これは NewSQLServerName と同じサーバーです。

    • TeamFoundationDataWarehouseName には、Team Foundation の元のデータ ウェアハウスの名前を指定します。既定値は TfsWarehouse です。

  4. Reporting Services を実行しているサーバーで、Reporting Services のインストール ID の一覧を取得および保存します。

    1. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します。

      %ProgramFiles%\Microsoft SQL Server\90\Tools\binn\

    2. RSKeyMgmt -l を実行します。

    3. インストール ID をメモし、一覧を印刷するか、安全な場所に保存します。

  5. 適切なサーバーにログオンし、コンピュータ マネージャを開いて、次の表に指定されている順序に従ってサービスとアプリケーション プールを停止します。

    次のプログラムをホストしているサーバーにログオンした場合

    停止するコンポーネント

    SharePoint 製品とテクノロジ

    • SharePoint Timer Service または Windows SharePoint Services Timer

    • 既定の Web サイトまたはチーム Web サイト

    アプリケーション層

    • Visual Studio Team Foundation Server Task Scheduler Service

    • Microsoft Team Foundation Server アプリケーション プール

    SQL Server Reporting Services

    • SQL Server Reporting Services (TFSINSTANCE) (サービス)

    • ReportServer または ReportServer$InstanceName (アプリケーション プール)

      ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :
      SQL Server 2005 の場合、ReportServer はインターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) で管理されますが、SQL Server 2008 の場合は IIS で管理されません。
    • 既定の Web サイトまたはレポート マネージャ Web サイト

    ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    復元ベースの移動でユーザー アカウントとサービス アカウントを移動するには、Team Foundation Server の新しい配置を停止状態にする必要があります。データを復元しても、ユーザー アカウントとサービス アカウントを移動していない状態で Team Foundation Server を再起動すると、移行対象のユーザーが、TFSIntegration データベース内で削除済みとしてマークされることがあります。この問題は、Active Directory との同期中に、ユーザーのシステム ID (SID: System Identification) がグループ セキュリティ サービスによって検出されなかった場合に発生します。

    サービスとアプリケーション プールを開始および停止する方法の詳細については、「方法 : サービス、アプリケーション プール、または Web サイトを停止および開始する」を参照してください。

データベースの復元

サービスを停止した後、SQL Server の復元ツールを使用して Team Foundation のデータを復元できます。

ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

すべてのデータベースを同じ時点の状態に復元する必要があります。それ以外の場合は、データベースが破損します。

[データベースの復元] ダイアログ ボックスを開くには

  1. 新しいデータ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    データベースを復元する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server データベースの復元シナリオの実装」を参照してください。

  2. [サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。

  3. [サーバー名] ボックスで、適切なサーバーをクリックまたは入力します。

  4. [認証] ボックスで、適切なスキーマをクリックします。

  5. [ユーザー名] ボックスに、有効なアカウントのユーザー名を入力します。

  6. SQL Server からアカウントのパスワードを要求された場合は、[パスワード] ボックスに入力し、[接続] をクリックします。

  7. [データベース] ノードを展開して、Team Foundation のデータ層を構成するデータベースの一覧を表示します。

「各データベースを復元するには」で説明する手順を次のデータベースに個別に実行します。

  • ReportServer

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    名前付きインスタンスを使用した場合、このデータベースの名前は、ReportServer$InstanceName になります。

  • ReportServerTempDB

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    名前付きインスタンスを使用した場合、このデータベースの名前は、ReportServerTempDB$InstanceName になります。

  • SharePoint 製品とテクノロジの構成データベース (STS_Config_TFS or WSS_Config)

    ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    このデータベースは、SharePoint 製品とテクノロジが元のシングルサーバー配置にインストールされており、その場所を変更しない場合にのみ復元する必要があります。別のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジを使用またはインストールしている場合は、このデータベースを復元しないでください。

  • SharePoint 製品とテクノロジ のコンテンツ データベース (STS_Content_TFS または WSS_Content)

    SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。

  • SharePoint 製品とテクノロジの管理データベース (SharePoint_AdminContent_ID)

    ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    このデータベースは、SharePoint 製品とテクノロジが元のシングルサーバー配置にインストールされており、その場所を変更しない場合にのみ復元する必要があります。別のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジを使用またはインストールしている場合は、このデータベースを復元しないでください。

    • TfsBuild

    • TfsIntegration

    • TfsVersionControl

    • TfsWarehouse

    • TfsWorkItemTracking

    • TfsWorkItemTrackingAttachments

    • TfsActivityLogging (省略可能)

ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

復元プロセスの一環として、SharePoint 製品とテクノロジのデータベースに、すべてのカスタム サイト テンプレートまたはカスタム プロセス テンプレート用に作成された Web パーツをアップロードする必要があります。

各データベースを復元するには

  1. 復元するデータベースを右クリックし、[タスク] をポイントします。次に、[復元] をポイントし、[データベース] をクリックします。

    ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    ほとんどの配置において、SQL Server データベースと SharePoint 製品とテクノロジ データベースはどちらも [データベース] ノードのデータベースの一覧に表示されません。一覧に表示されないデータベースを復元するには、[データベース] ノードを右クリックし、[データベースの復元] をクリックして、一覧に表示されないデータベースを指定する必要があります。

    [データベースの復元] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [復元用のソース] で [デバイスから] をクリックし、省略記号ボタン ([…]) をクリックします。

  3. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスで、バックアップ ファイルの場所を指定し、[OK] をクリックします。

    最初に完全バックアップを適用した後、トランザクション ログ バックアップを作成順に適用する必要があります。

  4. [復元するバックアップ セットの選択] で、復元するバックアップ セットを指定します。

  5. [ページの選択] ペインで、[オプション] をクリックし、[既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスをオンにします。

  6. [次のデータベース ファイルに復元] ボックスで、指定されているパスが現在のデータベースのパスと一致していることを確認します。

    データベースを別のドライブに復元する場合、この手順は重要です。

  7. [復旧状態] で、適切な状態をクリックします。

  8. 次のいずれかの操作を実行します。

    • 追加のトランザクション ログを適用しない場合は、[データベースを使用可能な状態にする] をクリックします。

    • 追加のトランザクション ログを適用する場合は、[データベースは操作不可能状態のまま] をクリックします。

  9. [OK] をクリックして、[データベースの復元] ダイアログ ボックスを閉じ、データベースを復元します。

  10. 追加のトランザクション ログを適用する場合は、ログ バックアップ セットが作成された順序に従い、各ログ バックアップ セットに対してこの手順を実行します。完全バックアップの後に最初に作成されたものから開始します。

    詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップの適用」を参照してください。

新しいコンテンツ データベースを使用するための SharePoint 製品とテクノロジのリダイレクト

チーム プロジェクト用のすべての Web サイトを Team Foundation の新しいデータ層サーバーのコンテンツ データベースにリダイレクトする必要があります。すべての SharePoint 製品とテクノロジ データベースを移動する場合は、この手順を省略して、この後に記載されている「管理データベースおよび構成データベースの再接続」に進んでください。

新しいデータ層サーバーのコンテンツ データベースを使用するようにプロジェクト サイトをリダイレクトするには

管理データベースと構成データベースの再接続

SharePoint 製品とテクノロジは、元のシングルサーバーにそのまま残っています。このサーバーは、新しい配置のアプリケーション層サーバーになります。ただし、このサーバーをは、新しいデータ層サーバーの管理データベースと構成データベースを使用するように構成する必要があります。

SharePoint 製品とテクノロジの管理データベースと構成データベースを再接続するには

  1. SharePoint 製品とテクノロジをホストするサーバーにログオンし、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、次のディレクトリに移動します。

    %PROGRAMFILES%\microsoft shared\web server extensions\12\bin.

  2. 次のコマンドを入力します。

    stsadm –o renameserver –oldservername OriginalDataTierServerName -newserver NewDataTierServerName

    SharePoint 製品とテクノロジを復元する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「White paper: Backing up, restoring, high availability, and disaster recovery for Office SharePoint Server farms」を参照してください。

SQL レポート サーバー、Reporting Services、および既定のレポートのリダイレクトとテスト

チーム プロジェクト用の Web サイトをリダイレクトしたら、Reporting Services を新しいデータ層サーバーにリダイレクトする必要があります。

SQL Server 2005 Reporting Services を復元および確認するには

  1. Reporting Services を実行しているサーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[構成ツール] をポイントして、[Reporting Services 構成] をクリックします。

  2. [レポート サーバー インスタンスの選択] ダイアログ ボックスで、コンピュータ名が新しいアプリケーション層サーバーの名前であることを確認します。インスタンス名が MSSQLSERVER であることを確認し、[接続] をクリックします。

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    名前付きインスタンスを使用した場合は、既定のインスタンス (MSSQLSERVER) ではないインスタンス名を指定する必要があります。

  3. エクスプローラ ペインで、[サーバーの状態] をクリックします。

    [レポート サーバーの状態] ペインが表示されます。

  4. [インスタンスのプロパティ] で、[開始] をクリックします。

  5. エクスプローラ ペインで、[データベースのセットアップ] をクリックします。

    [データベース接続] ペインが表示されます。

  6. [サーバー名] ボックスに、新しいデータ層サーバーの名前を入力し、[接続] をクリックします。

  7. [SQL Server 接続ダイアログ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

    [データベース接続] ペインが表示されます。

  8. [適用] をクリックします。

  9. エクスプローラ ペインで、[Windows サービス ID] をクリックします。

    [Windows サービス ID] ページが表示されます。

  10. [ビルトイン アカウント] ボックスの一覧の [ローカル サービス] をクリックします。

    [適用] ボタンを使用できるようになりますが、クリックしないでください。

  11. [ビルトイン アカウント] ボックスの一覧の [ネットワーク サービス] をクリックし、[適用] をクリックします。

  12. [SQL Server 接続ダイアログ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  13. Reporting Services 構成ツールを閉じます。

  14. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、%ProgramFiles%\Microsoft SQL Server\90\Tools\binn ディレクトリに移動します。

  15. 次のコマンドを入力して Reporting Services のインストール ID の一覧を表示します。

    RSKeyMgmt -l

  16. 一覧から古いデータ層サーバーに対応するインストール ID を探します。

  17. 次のコマンドを入力して、該当するインストール ID を削除します。DTInstanceID には、古いデータ層サーバーに対応するインストール ID を指定します。

    RSKeyMgmt –r DTInstanceID

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    新しいデータ層サーバーに対応するインストール ID は削除しないようにしてください。

  18. Reporting Services を実行しているサーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[構成ツール] をポイントして、[Reporting Services 構成] をクリックします。

  19. エクスプローラ ペインで、[暗号化キー] をクリックします。

  20. [暗号化キー] ページで、[復元] をクリックします。

    [暗号化キーの情報] ページが表示されます。

  21. [パスワード] ボックスに、暗号化キー ファイルのパスワードを入力します。

  22. [キー ファイル] ボックスで、バックアップ暗号化キー ファイル (.snk) の場所を入力またはクリックし、[OK] をクリックします。

新しいデータ層サーバーへのアプリケーション層サーバーのリダイレクト

データベースを復元したら、TfsAdminUtil コマンドを使用して、配置の元のサーバー (新しいアプリケーション層サーバー) を新しいデータ層サーバーにリダイレクトする必要があります。

アプリケーション層サーバーを新しいデータ層サーバーにリダイレクトするには

  1. 適切なサーバーにログオンしてコンピュータ マネージャを起動し、次の表に記載されているアプリケーション プールとプログラムを起動します。

    ログオンするサーバーでホストされているプログラム

    起動するコンポーネント

    アプリケーション層

    • Microsoft Team Foundation Server アプリケーション プール

    • 既定の Web サイトまたはチーム Web サイト

    SQL Server Reporting Services

    • ReportServer または ReportServer$InstanceName (アプリケーション プール)

    • SQL Server Reporting Services (TFSINSTANCE)

    • 既定の Web サイトまたはレポート マネージャ Web サイト

  2. コマンド プロンプト ウィンドウで、%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Tools ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。

    TfsAdminUtil RenameDT newDataTierServerName

    ms404854.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    このコマンドを正常に実行するには、前の手順に記載されているアプリケーション プールとプログラムが実行されている必要があります。これは、Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server で導入された新しい要件です。また、サービスの web.config ファイルに含まれている接続文字列が、配置の元のサーバーを参照している必要があります。この接続文字列が新しいデータ層サーバーを参照している場合、コマンドは失敗します。コマンドを正しく実行するには、元のサーバーの名前を復元する必要があります。

Team System キューブのリビルド

接続を構成し、TFSAdminUtil RenameDT コマンドを実行したら、Team System キューブをリビルドする必要があります。Team System キューブでは、SQL Server Reporting Services がサポートされています。このキューブには、Team System 用データ ウェアハウスのリレーショナル データベースに格納されるデータが含まれています。詳細については、「データ ウェアハウス アーキテクチャについて」を参照してください。

Team System キューブをリビルドするには

バージョン管理のキャッシュの削除

Team System キューブをリビルドしたら、アプリケーション層サーバーとすべてのプロキシ サーバーのバージョン管理キャッシュを削除して、新しいデータ層サーバーと同期させる必要があります。

バージョン管理のキャッシュを削除するには

  1. アプリケーション層サーバーで、%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\VersionControl ディレクトリを開きます。

  2. Data サブディレクトリの内容を削除します。ただし、Data サブディレクトリ自体は削除しないでください。

    詳細については、「方法 : アプリケーション層サーバーのバージョン管理キャッシュを削除する」を参照してください。

  3. Team Foundation Server Proxy を実行している、配置内のすべてのサーバーでこの手順を実行します。

サービス アカウントの更新

シングルサーバー配置のサービス アカウントとしてローカル アカウントまたはシステム アカウント (Network Service など) を使用した場合は、これらのアカウントを変更する必要があります。デュアルサーバー配置では、ローカル アカウントを使用できません。同じシステム アカウントを使用することはできますが、新しいアプリケーション層サーバーとデータ層サーバーで情報を更新して、正しい SID が各アカウントに関連付けられるようにする必要があります。

ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

新しい配置で作成するアカウント名は、元の配置のアカウント名と一致する必要があります。この要件は、ユーザー アカウントとサービス アカウントの両方に当てはまります。

サービス アカウントを更新するには

  1. Reporting Services を実行しているサーバーでコンピュータ マネージャを開き、次のコンポーネントがまだ起動していない場合は起動します。

    • ReportServer または ReportServer$InstanceName (アプリケーション プール)

    • SQL Server Reporting Services (TFSINSTANCE)

  2. 新しいアプリケーション層サーバーで、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Tools ディレクトリに移動します。

  3. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    TfsAdminUtil ChangeAccount OldDomainOrComputerName\OldTFSServiceAccount NewDomainOrComputerName\NewTFSServiceAccount NewPassword

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    サービス アカウントが存在しないという警告や、アカウントがデータ ウェアハウス ロールのメンバではないという警告は無視します。

  4. コマンド ラインに次のコマンドを入力します。

    TfsAdminUtil ChangeAccount/ra OldDomainOrComputerName\OldTFSReportingServiceAccount NewDomainOrComputerName\NewTFSReportingServiceAccount NewPassword

    ms404854.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    サービス アカウントがデータ ウェアハウス ロールのメンバではないという警告や、サービス アカウント グループへのアカウントの追加を求める警告は無視します。

サービスの再起動

運用を再開するには、Team Foundation が依存するサービスを再起動する必要があります。

サービスを再起動するには

  • 適切なサーバーにログオンし、コンピュータ マネージャを開いて、次の表に指定されている順序に従ってコンポーネントを起動します。

    次のプログラムをホストしているサーバーにログオンした場合

    起動するコンポーネント

    SharePoint 製品とテクノロジ

    • SharePoint Timer Service または Windows SharePoint Services Timer

    アプリケーション層

    • Visual Studio Team Foundation Server Task Scheduler Service

    • Microsoft Team Foundation Server アプリケーション プール

クライアント コンピュータのデータ キャッシュの更新

クライアント コンピュータのデータ キャッシュを更新するには

参照

処理手順

方法 : ある環境から別の環境へ Team Foundation Server を移動する

方法 : あるハードウェア構成から別のハードウェア構成へ Team Foundation Server を移動する

概念

Team Foundation Server の移動の種類

Team Foundation のアプリケーション層サーバー要件

Team Foundation のデータ層サーバー要件

ワークグループでの Team Foundation Server の管理

Team Foundation Server のセキュリティのアーキテクチャ

その他の技術情報

Active Directory ドメインでの Team Foundation Server の管理

Team Foundation Server の配置構成の選択