チュートリアル:サブレポートの範囲値パラメータの読み込みと設定
概要
前のチュートリアル「チュートリアル:離散値パラメータの読み込みと設定」では、離散値パラメータを使用してレポートを作成する方法、ハードコーディングされたパラメータ値を使用するか、または ListBox コントロールや TextBox コントロールからパラメータ値を渡すコードを記述して実行時にパラメータを設定する方法について学習しました。
このチュートリアルでは、サブレポートに範囲値パラメータを追加する方法を学習します。
以前作成したプロジェクトに対して、次の 4 つの変更を行う必要があります。
サブレポートを元のレポートに追加します。
このサブレポートでは、Xtreme データベースの Orders テーブルを処理します。Orders テーブルは、前のチュートリアルで“顧客番号”外部キーを介して使用した Customers テーブルに関連付けられています。
受注日の範囲でフィルタするサブレポートに、範囲値パラメータを追加します。
受注日の範囲を実行時に決めるための orderStartDate および orderEndDate の 2 つの Text コントロールをフォームに追加します。
前のチュートリアルで作成した SetCurrentValuesForParameter() メソッドを修正します。
このメソッドは、startDate 値および endDate 値を含む ParameterRangeValue インスタンスを作成し、その ParameterRangeValue インスタンスをサブレポート内の範囲値パラメータに渡します。
このチュートリアルを終了すると、レポートに表示する値を実行時にフィルタできます。追加するコードは、メイン レポートに表示する都市の数およびサブレポートに表示する受注日の範囲を制限します。
このチュートリアルは、ReportDocument オブジェクト モデルのクラスでも完了することができます。「チュートリアル:サブレポートによるパラメータの読み込みと設定」を参照してください。オブジェクト モデルの使用の詳細については、「適切なオブジェクト モデルの選択」を参照してください。
サンプル コード
このチュートリアルは、プロジェクトの完全バージョンを示す Visual Basic および C# のサンプル コードと共に提供されます。このチュートリアルの手順に従って新しいプロジェクトを作成するか、またはサンプル コード プロジェクトを開いて完全バージョンを使用します。
サンプル コードは言語とプロジェクト タイプに分類され、フォルダに格納されています。各サンプル コード バージョンのフォルダ名は次のとおりです。
- C# Web サイト:CS_Web_CRVObjMod_ParametersSubrpt
- C# Windows プロジェクト:CS_Win_CRVObjMod_ParametersSubrpt
- Visual Basic Web サイト:VB_Web_CRVObjMod_ParametersSubrpt
- Visual Basic Windows プロジェクト:VB_Win_CRVObjMod_ParametersSubrpt
これらのサンプルが格納されたフォルダを探すには、「チュートリアルのサンプル コード」を参照してください。