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チュートリアル:離散値パラメータの読み込みと設定

概要

離散値パラメータは、単一の値です。値の範囲を参照する範囲値パラメータとは異なります。都市名などのテキスト項目には、通常、離散値パラメータを通じてアクセスします。従業員の給与などの数値項目には、通常、範囲値パラメータを通じてアクセスします。

このチュートリアルでは、離散値パラメータの値を設定して、1 つのフィールドに基づく顧客レポートを表示します。このレポートは、市リストから選択した市に住む顧客だけを表示します。市リストは、市パラメータのデフォルト値によって構成されます。市パラメータのデフォルト値は、レポート内でカプセル化されます。

まず最初に、市パラメータを持つ顧客レポートを作成します。このレポートでは Crystal Reports for Visual Studio と共に提供されるサンプル データベースからデータを取得します。コード内でレポートをインスタンス化する場合は、“Paris”、“Tokyo”などの都市名を含む ArrayList を作成し、その ArrayList インスタンスをヘルパー メソッドに渡すと、これらの都市名が市パラメータの現在値として設定されます。次に、このレポートを CrystalReportViewer コントロールにバインドし、パリと東京に住む顧客だけを表示したレポートを参照できます。

チュートリアルの次のパートでは、次の操作を実行します。

  • すべてのデフォルト値を取得し、それらを ArrayList に返すメソッドを作成します。
  • ListBox コントロールをフォームに追加し、ArrayList から値を入力します。
  • ListBox での選択に基づいてレポートを再表示する Button コントロールを追加します。

このチュートリアルの最後のパートでは、ListBox コントロールで選択した項目を取得して市パラメータの現在の値に設定するボタン クリック イベントを作成します。レポートを再表示すると、ListBox コントロールで選択された市に住む顧客だけが表示されます。

サンプル コード

このチュートリアルは、プロジェクトの完全バージョンを示す Visual Basic および C# のサンプル コードと共に提供されます。このチュートリアルの手順に従って新しいプロジェクトを作成するか、またはサンプル コード プロジェクトを開いて完全バージョンを使用します。

サンプル コードは言語とプロジェクト タイプに分類され、フォルダに格納されています。各サンプル コード バージョンのフォルダ名は次のとおりです。

  • C# Web サイト:CS_Web_CRVObjMod_Parameters
  • C# Windows プロジェクト:CS_Win_CRVObjMod_Parameters
  • Visual Basic Web サイト:VB_Web_crvobjmod_Parameters
  • Visual Basic Windows プロジェクト:VB_Win_CRVObjMod_Parameters

これらのサンプルが格納されたフォルダを探すには、「チュートリアルのサンプル コード」を参照してください。

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