Microsoft レポートの新機能

Windows Server 2008 Visual Studio 2012 には、レポートのデザイン、アプリケーションでのレポートの表示、アプリケーションと Windows Server 2008 SQL Server Reporting Services の統合を支援する、次の新機能が搭載されています。

新しいレポート機能と RDL スキーマ

Visual Studio 2012 のレポート デザイナーは、レポート定義言語 (RDL) 2010 スキーマに基づくレポート作成をサポートしています。 このスキーマには、次の新機能が含まれています。

  • 新しいレポート アイテム: マップ、スパークライン、データ バー、インジケーター

  • Excel ワークシートのタブの名前付け

  • レポートのページ割り当て

  • テキストを 270 度回転

  • 集計の集計計算

  • 式のサポートの強化

  • Lookup 関数

各機能の一覧については、SQL Server オンライン ブックの「新機能 (Reporting Services)」を参照してください。

RDL 2008 スキーマに基づくレポートは、レポート デザイナーで開いて編集できます。 新しいレポートを作成する場合、既定でも RDL 2008 スキーマに設定されます。 RDL 2010 スキーマによってのみサポートされる機能 (マップ レポート アイテムの追加など) を追加すると、レポートは自動的に RDL 2010 スキーマにアップグレードされます。

レポート デザイナーで既存の RDL 2005 レポートを開く際には、そのレポートを RDL 2008 スキーマにアップグレードする必要があります。 アップグレードしない場合、Visual Studio 2012 レポート デザイナーは RDL 2005 レポートをサポートしません。 ただし、既存の RDL 2005 レポートを表示するために Visual Studio 2012 ReportViewer コントロールを使用できます。

SQL Server 2008 以降のバージョンの Reporting Services レポート サーバーを使用してリモート処理モードで ReportViewer コントロールを使用すると、カスタム レポート アイテムなど、Reporting Services でのみ使用できるレポート作成機能を利用できます。

ページのトップへ

エクスポート形式

このリリースの ReportViewer コントロールには、次のエクスポート形式が追加されました。

  • Microsoft Excel XLSX: [エクスポート] ボックスの [Excel] エクスポート オプションで、Office Open XML 形式 (ファイル拡張子は XLSX) にエクスポートできるようになりました。 この形式は Microsoft Excel 2007-2010、および Word、Excel、および PowerPoint 用の Microsoft Office 互換機能パックをインストールした場合の Microsoft Excel 2003 と互換性があります。

    この Excel 形式のアップグレードでその他に強化された点は、次のとおりです。

    • ワークシートごとの最大行は 1,048,576 行です。

    • ワークシートごとの最大列は 16,384 列です。

    • ワークシートで使用される色の数は約 16,000,000 色 (24 ビット色) です。

    • ZIP 圧縮によって、より小さなサイズのファイルを提供します。

  • Microsoft Word DOCX: [エクスポート] ドロップダウンの [Word] 形式オプションで、Office Open XML 形式 (ファイル拡張子は DOCX) にエクスポートできるようになりました。 この形式は Microsoft Word 2007-2010、および Word、Excel、および PowerPoint 用の Windows Server 2008 Office 互換機能パックをインストールした場合の Microsoft 2003 と互換性があります。

既存の Excel (XLS) および Word (DOC) レンダラーは [エクスポート] ドロップダウンに表示されなくなりましたが、プログラムによって引き続きアクセスできます。 ReportViewer コントロールがサポートする表示拡張機能の一覧を取得するには、ListRenderingExtensions メソッドを使用します。

ページのトップへ

ReportViewer コントロールの API の変更

ASP.NET および Windows フォームの両方の名前空間 (MapTileServerConfiguration) に新しいプロパティが追加されました。 このプロパティは、マップ レポート アイテムをサポートするために追加されています。 ReportViewer API に対する他の変更はありません。

ページのトップへ

ブラウザー サポート

このリリースの ASP.NET AJAX ReportViewer コントロールでは、Internet Explorer 6 はサポートされなくなり、Internet Explorer 9 がサポートされるようになりました。 サポート マトリックスの詳細については、「ReportViewer Web サーバー コントロールのブラウザー サポート」を参照してください。

ASP.NET AJAX ReportViewer コントロールでは、大きなレポート ページと多数のパラメーター値の HTML 表示のためのさまざまなパフォーマンスの向上が図られています。

参照

概念

Microsoft レポート