クライアント API の使用

最終更新日: 2011年6月27日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

Microsoft SharePoint 2010 Software Development Kit (SDK) のこのセクションでは、SharePoint Foundation で提供されているクライアント側の API を使用して、クライアント コンピューターまたはサーバーからリモートでサイトまたはリスト データにアクセスするときに役立つ概要情報およびプログラミング作業について説明します。

Microsoft SharePoint Foundation 2010 には、アプリケーションおよび基幹業務システムを構築し、SharePoint 展開に統合するためのさまざまなオプションが用意されています。たとえば、従来の ASP.NET Web サービスに加え、クライアント側のオブジェクト モデル、Windows Communication Foundation (WCF) サービスのサポート、REST インターフェイスなどのオプションを使用できます。SharePoint Foundation 2010 の新しいサービスにより、開発環境の合理化が実現し、リモート クライアントから SharePoint 機能にアクセスしやすくなります。また、SharePoint Foundation では、従来の .NET クライアント アプリケーションのほかに、ブラウザーでホストされ ECMAScript (JavaScript、JScript) または Microsoft Silverlight 2.0 で記述されている Web 2.0 タイプのアプリケーション、または他のプラットフォームおよび言語上に構築されているアプリケーションがサポートされ、これらのアプリケーションすべてが、Web サービスの拡張コレクションにアクセスできます。

このセクションの内容

マネージ クライアント オブジェクト モデル - 新しいクライアント側オブジェクト モデルは、SharePoint Foundation サーバー側オブジェクト モデルの機能へのリモート アクセスを提供します。以前の SharePoint Foundation リリースでは、SOAP Web サービスは、サーバー側オブジェクト モデルの一部にしかアクセスできませんでしたが、SharePoint Foundation 2010 では、クライアント オブジェクト モデルによってその多くが補完されています。

ASP.NET Web サービス - 従来の Web サービスは、SOAP Web サービスによって SharePoint Foundation 展開へのリモート アクセスを提供します。

REST インターフェイス - 新しい SharePoint Foundation REST インターフェイスでは、リストおよびライブラリをリレーショナル データ サービスとして公開します。また、他のプラットフォームとの相互運用性を実現するための標準ベースのインターフェイスとして機能します。

カスタム Web サービスのサポート - 他のクライアント API との連携が十分ではない場合は、独自のカスタム Web サービスで SharePoint Foundation を拡張します。SharePoint Foundation 2010 では、以前のリリースと同じようにカスタム ASP.NET Web サービスの作成をサポートしているほか、カスタム WCF Web サービスの作成も既定でサポートしています。

[チュートリアル] SharePoint Foundation でカスタム WCF サービスの作成と実装を行う – このチュートリアルでは、サーバー側オブジェクト モデルを使用する WCF サービスを作成する方法、およびサービスを実装し新しいクライアント側オブジェクト モデルと REST インターフェイスを使用する Windows フォーム アプリケーションを作成する方法を示します。

関連項目

その他の技術情報

クライアント クラス ライブラリ

ECMAScript クラス ライブラリ

SharePoint Foundation 2010 Web サービス