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<publisherPolicy> 要素

ランタイムが発行者ポリシーを適用するかどうかを指定します。

<configuration>

<runtime>

<assemblyBinding>

<publisherPolicy>

<configuration>

<runtime>

<assemblyBinding>

<dependentAssembly>

<publisherPolicy>

<publisherPolicy apply="yes|no"/>

必須属性

属性 説明

Apply

発行者ポリシーを適用するかどうかを指定します。次のいずれかの値を使用します。

Yes

発行者ポリシーを適用します。これは、既定の設定です。

No

発行者ポリシーを適用しません。

解説

コンポーネントの販売元は、アセンブリの新しいバージョンをリリースするときに、以前のバージョンを使用していたアプリケーションが新しいバージョンを使用するように、発行者ポリシーを含めることができます。

アプリケーションが使用する特定のアセンブリまたはすべてのアセンブリについて、発行者ポリシーを適用するかどうかをアプリケーションの構成ファイルで指定できます。

  • 特定のアセンブリの発行者ポリシーを適用するかどうかを指定するには、<publisherPolicy> 要素を <dependentAssembly> 要素に含めます。

  • アプリケーションが使用するすべてのアセンブリの発行者ポリシーを適用するかどうかを指定するには、<publisherPolicy> 要素を <assemblyBinding> 要素に含めます。

apply 属性の既定の設定は yes です。apply 属性を no に設定すると、既に設定されていたすべての yes がオーバーライドされます。たとえば、アプリケーション範囲のレベルで applyno に設定すると、アセンブリ固有の apply 設定の値が yes に宣言されていても、無視されます。そのため、<publisherPolicy> 要素を構成ファイルに含める場合は、既定値を変更する no 設定だけが有効です。

アプリケーション構成ファイルで <publisherPolicy apply="no"/> 要素を使用して発行者ポリシーを明示的に無視するアプリケーションには、アクセス許可が必要です。アクセス許可は、SecurityPermission クラスBindingRedirects フラグを設定することによって付与されます。詳細については、「アセンブリ バインディング リダイレクトのセキュリティ アクセス許可」を参照してください。

アセンブリ myAssembly の発行者ポリシーを無効にする例を示します。

<configuration>
   <runtime>
      <assemblyBinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
         <dependentAssembly>
            <assemblyIdentity name="myAssembly"
                                    publicKeyToken="32ab4ba45e0a69a1"
                                    culture="neutral" />
            <publisherPolicy apply="no"/>
         </dependentAssembly>
      </assemblyBinding>
   </runtime>
</configuration>

アプリケーションが使用するすべてのアセンブリの発行者ポリシーを無効にする例を示します。

<configuration>
   <runtime>
      <assemblyBinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
         <publisherPolicy apply="no"/>
      </assemblyBinding>
   </runtime>
</configuration>

構成ファイル

この要素は、アプリケーション構成ファイルで使用できます。

参照

関連項目

ランタイム設定スキーマ

概念

ランタイムがアセンブリを検索する方法
アセンブリ バージョンのリダイレクト

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ