Print 関数、PrintLine 関数

更新 : 2007 年 11 月

シーケンシャル出力モードで開いたファイルにデータを書き込むファイル入出力関数です。

Public Sub Print( _
   ByVal FileNumber As Integer, _
   ByVal ParamArray Output() As Object _
)
' -or-
Public Sub PrintLine( _
   ByVal FileNumber As Integer, _
   ByVal ParamArray Output() As Object _
)

パラメータ

  • FileNumber
    必ず指定します。有効なファイル番号です。

  • Output
    省略可能です。ファイルに書き込む式。ファイルが複数の場合はコンマで区切ります。

    引数 Output には、次の値を指定します。

設定

説明

SPC(n)

出力するデータに n 個の空白を挿入します。

TAB(n)

絶対桁数に対する出力位置を n 桁目に移動します。TAB 関数を引数なしで使用すると、出力位置は次の印字領域の先頭になります。

expression

出力する数式または文字列式を指定します。

例外

例外の種類

エラー番号

条件

IOException

54

ファイル モードが無効です。

IOException

52

FileNumber が存在していません。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、「エラー番号」列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と照らし合わせます)。しかし、可能な限り、このエラー処理は Visual Basic の構造化例外処理の概要 で置き換えてください。

解説

Print および PrintLine 関数は、下位互換性を保つために提供されており、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。非レガシ アプリケーションに対しては、My.Computer.FileSystem オブジェクトはより優れたパフォーマンスを発揮します。詳細については、「Visual Basic におけるファイル アクセス」を参照してください。

Print は、行末にライン フィードを含めませんが、PrintLine はライン フィードを含めます。

通常、Print 関数を使用して書き込んだデータは、LineInput または Input 関数で読み込みます。

PrintLine 関数の引数 Output を省略すると、空行がファイルに出力されます。Print 関数でこの引数を省略すると、何も出力されません。複数の式をコンマで区切って指定するとタブ境界に合わせて配置されますが、コンマと TAB が混在していると結果が乱れる可能性があります。

ブール型 (Boolean) のデータは、True または False という文字列で出力されます。キーワード True および False はロケールに応じて翻訳されることはありません。

日付型のデータは、コントロール パネルで設定した短い形式で書き込まれます。日付や時間の構成要素がない場合やゼロの場合は、指定されている部分だけのデータがファイルに書き込まれます。

引数 Output のデータが空の場合は、ファイルには何も書き込まれません。ただし引数 Output のリスト データが DBNull の場合は、Null という文字列がファイルに書き込まれます。

Error データは、文字列 Error errorcode という形式で出力されます。キーワード Error はロケールに応じて翻訳されることはありません。

Print 関数を使用して書き込んだデータは、すべて国別情報に対応しています。書き込まれたデータは、適切な小数点記号を使用して書式設定されます。複数のロケールで使用できるようにデータを出力するには、Write 関数を使用します。

Print または PrintLine 関数を使用してファイルにデータを書き込むには、FileIOPermissionAccess 列挙体からの Write アクセスが必要です。詳細については、「FileIOPermissionAccess 列挙体」を参照してください。

使用例

Print および PrintLine 関数を使って、データをファイルに書き込む例を次に示します。

FileOpen(1, "c:\trash.txt", OpenMode.Output)   ' Open file for output.
Print(1, "This is a test.")   ' Print text to file.
PrintLine(1)   ' Print blank line to file.
PrintLine(1, "Zone 1", TAB(), "Zone 2")   ' Print in two print zones.
PrintLine(1, "Hello", "World")   ' Separate strings with a tab.
PrintLine(1, SPC(5), "5 leading spaces ")   ' Print five leading spaces.
PrintLine(1, TAB(10), "Hello")   ' Print word at column 10.

' Assign Boolean, Date, and Error values.
Dim aBool As Boolean
Dim aDate As DateTime
aBool = False
aDate = DateTime.Parse("February 12, 1969")

' Dates and booleans are translated using locale settings of your system.
PrintLine(1, aBool, " is a Boolean value")
PrintLine(1, aDate, " is a date")
FileClose(1)   ' Close file.

スマート デバイス開発者のためのメモ

この関数はサポートされていません。

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic

モジュール : FileSystem

**アセンブリ :**Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

参照

処理手順

方法 : Visual Basic でテキストをファイルに書き込む

方法 : Visual Basic で StreamWriter を使用してテキストをファイルに書き込む

参照

FileOpen 関数

SPC 関数

TAB 関数

Write 関数、WriteLine 関数

その他の技術情報

Visual Basic におけるファイル アクセス