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以前のバージョンとサイド バイ サイドで Reporting Services をインストールする方法

複数のバージョンの Reporting Services をインストールできます。この場合、SQL Server 2000 Reporting Services インスタンスは、SQL Server 2005 Reporting Services インスタンスとサイド バイ サイドで実行されます。

ms143520.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
インターネット インフォメーション サービス (IIS) 5.0 を実行中のサーバー、または IIS 5.0 の互換性モードで実行中のサーバーに、.NET Framework 2.0 をインストールするか ASP.NET 2.0 を登録すると、インストールされている SQL Server 2000 Reporting Services が実行を停止する場合があります。サーバーでの処理を再開する方法の詳細については、「SQL Server 2000 Reporting Services と SQL Server 2005 Reporting Services のサイド バイ サイド インストールのトラブルシューティングを行う方法」を参照してください。

2 つのバージョンをサイド バイ サイドで実行するには、SQL Server 2005 バージョンを名前付きインスタンスとしてインストールし、SQL Server 2000 バージョンを既定のインスタンスとして引き続き実行する必要があります。SQL Server 2000 バージョンは名前付きインスタンスをサポートしていないため、名前付きインスタンスとして実行するよう構成することはできません。

同じコンピュータで複数のバージョンの Reporting Services を実行している場合は、次の点に注意してください。

  • SQL Server 2000 データベース エンジンを使用して、インストールされている SQL Server 2005 Reporting Services のレポート サーバー データベースをホストできます。
  • 仮想ディレクトリは各レポート サーバーとレポート マネージャ インスタンスに対して一意である必要があります。各仮想ディレクトリ名にはインスタンス名またはバージョン情報を追加して、各コンポーネントを区別することを検討してください (たとえば、SQL Server 2005 コンポーネント用に作成した仮想ディレクトリには ReportServer2005 や Reports2005 を使用します)。
  • すべての仮想ディレクトリに同じ Web サイトを使用することもできます。ただし、SQL Server 2005 レポート サーバーとレポート マネージャ アプリケーションには異なるアプリケーション プールを作成する必要があります。
  • レポートの名前空間および SOAP エンドポイントは、バージョンごとに異なります。詳細については、SQL Server Books Online の「Reporting Services のプログラミングに関する機能強化」を参照してください。
  • SQL Server 2005 バージョンのレポート デザイナで作成するレポート定義 (.rdl) ファイルは、SQL Server 2005 レポート サーバーのみにパブリッシュできます。
  • SQL Server 2000 バージョンのレポート デザイナで作成するレポート定義 (.rdl) ファイルは、SQL Server 2000 または SQL Server 2005 のレポート サーバーにパブリッシュできます。SQL Server 2000 の .rdl ファイルを SQL Server 2005 レポート サーバーにパブリッシュすると、そのファイルは変換され、SQL Server 2005 形式でレポート サーバーに格納されます。SQL Server 2000 Reporting Services のレポートを SQL Server 2005 バージョンのレポート デザイナで開くと、そのレポートをアップグレードするように求められます。詳細については、「レポートのアップグレード」を参照してください。
  • Reporting Services 構成ツールを使用して SQL Server 2000 レポート サーバーを構成することはできません。ただし、Management Studio を使用して SQL Server 2000 レポート サーバーに接続することはできます。異なるバージョンの Reporting Services をインストールするときには、インストールしたレポート サーバーごとに、そのレポート サーバーでのみ使用可能な、対応するレポート マネージャ インスタンスが存在することに注意してください。レポート マネージャのバージョンが異なると、多少の違いがあることがあります。

新しいバージョンと以前のバージョンのレポート デザイナをサイド バイ サイドで実行できます。その場合、各インスタンスに異なるバージョンの Visual Studio を使用 (またはインストール) する必要があることに注意してください。

  • SQL Server 2000 レポート デザイナには、Visual Studio 2003 が必要です。Visual Studio 2005 では動作しません。SQL Server 2000 レポート デザイナから SQL Server 2005 レポート サーバーにレポートをパブリッシュすることができます。
  • SQL Server 2005 は Visual Studio 2005 を使用します。Visual Studio 2005 がインストールされていない場合は、セットアップ時に、レポート デザイナの実行に必要なバージョンの Visual Studio シェルがインストールされます。SQL Server 2005 レポート デザイナを使用して、レポートを SQL Server 2000 レポート サーバーにパブリッシュすることはできません。

以前のバージョンとサイド バイ サイドで Reporting Services をインストールするには

  1. SQL Server 2005 のセットアップを実行します。セットアップを実行する場合は、次の手順に従ってください。

    1. 一意のインスタンス名を、[インスタンス名] ページで指定するか、コマンド ラインからインストールする場合は instancename オプションを使用して指定します。
    2. レポート サーバーについては、ファイルのみのインストールを指定します。この操作を行うには、SQL Server インストール ウィザードの [レポート サーバー インストール オプション] ページで [サーバーを構成せずにインストールする] オプションを選択するか、コマンド ラインからインストールする場合は RSCONFIGURATION=filesonly を指定します。
  2. セットアップの終了後に、Reporting Services 構成ツールを実行して、新しい SQL Server 2005 インスタンスを配置します。

  3. インストールしたレポート サーバー インスタンスに接続します。この操作を行うには、サーバーと SQL Server の名前付きインスタンスの名前を指定して、[接続] をクリックします。

  4. [レポート サーバー仮想ディレクトリ] ページおよび [レポート マネージャ仮想ディレクトリ] ページで、レポート サーバーおよびレポート マネージャに一意の仮想ディレクトリを指定します。これらの名前を SQL Server 2000 インスタンスで使用されている名前と同一にすることはできません。

    Windows サービス アカウントおよび Web サービス アカウントは、仮想ディレクトリを指定すると自動的に構成されます。Web サービス アカウントの自動構成は失敗する場合があります。Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) 6.0 を使用している場合は、別のアプリケーション プールを指定すると、このエラーを解決できます。

  5. [データベースのセットアップ] ページで、レポート サーバー データベースをホストする際に使用する SQL Server インスタンスに接続します。既定では、ローカル データベース エンジン インスタンスが指定されています。別のサーバーを使用する場合は、サーバー名を入力する必要があります。[接続] をクリックして、サーバーに接続します。

  6. レポート サーバー データベースを作成するには、[新規作成] をクリックします。[SQL Server 接続] ダイアログ ボックスで、データベース名を入力します。リモート SQL Server に接続している場合は、データベースを作成する権限のある資格情報を指定します。[OK] をクリックします。

  7. 必要に応じて、レポート サーバーがデータベースへの接続に使用する資格情報を指定します。既定では、サービス アカウントの資格情報が使用されます。[適用] をクリックして、データベース構成の変更を保存します。

  8. [暗号化キー] ページで、キーのバックアップ コピーを作成します。

  9. 新しいインスタンスが動作することを確認するには、サンプル レポートをパブリッシュした後、レポート マネージャを使用してそのレポートを表示します。新しいインスタンス用に定義したレポート マネージャ仮想ディレクトリを必ず指定してください。サンプル レポートをパブリッシュする手順については、SQL Server Books Online の「レポートのサンプルをパブリッシュする方法 (レポート デザイナ)」にある「レポート サーバーの構成とサンプルのインストール」を参照してください。

参照

関連項目

インスタンス名

概念

セットアップを使用した Reporting Services のインストール
SQL Server Reporting Services のインストール

その他の技術情報

Reporting Services 構成を開始する方法
レポート サーバー仮想ディレクトリの構成
Reporting Services のインストール方法に関するトピック
Reporting Services 構成ツール

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手