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Microsoft Office データ アクセス テクノロジ

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

Microsoft Office アプリケーションでは、従来から各種データ形式やデータ アクセス テクノロジに対応してきました。Microsoft Office 2000 もこの流れを受けついでおり、また、このバージョンで注目すべき点は、データ アクセスをサポートするすべての Microsoft 製品に Universal Data Access と呼ばれる新しいデータ アクセス方法が導入されたことです。Universal Data Access を実現するための主なテクノロジには、下位レベル データ アクセス コンポーネント アーキテクチャ (OLE DB)、および OLE DB への上位レベル プログラミング インターフェイス (ActiveX データ オブジェクト (ADO)) があります。ADO は、コンポーネント オブジェクト モデル (COM) に準拠した任意のプログラミング言語から使用できます。Office ソリューション開発の場合、この言語は Visual Basic® for Applications (VBA)、Visual Basic Scripting Edition (VBScript)、Microsoft Jscript ですが、COM アドインや AvtiveX® の開発に使用される場合はMicrosoft Visual C++® や Microsoft Visual J++® も含まれます。

Microsoft Office 2000 では、OLE DB コンポーネントおよび最新バージョンの ADO (ADO 2.1) がインストールされます。ADO では、これまでのバージョンの Office に搭載されていたデータ アクセス オブジェクト (DAO) プログラミング モデルより多種のデータ ソースに対応していますが、Microsoft DAO 3.6 オブジェクト ライブラリを通じて DAO にも引き続き対応しており、DAO を使用した既存のソリューションの実行や、DAO を使用する新しいソリューションの作成ができます。また必要に応じ、ソリューションでADO コードと DAO コードの両方を使用することも可能です。DAO コードを ADO に変換する方法およびそれに伴う問題の詳細については、この章の「ADO または DAO を選択して Access データベースを使用する」を参照してください。