Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server の Readme

更新日: 2008 年 9 月 30 日

これはVisual Studio Team System 2008 Team Foundation Serverの最終製品版のリリースノートです。 Service Pack 1のリリースノートは、 Microsoft Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server Service Pack 1 のリリース ノートを参照してください。

  1. 1. インストールの問題
    1. 1.1. システム要件
    2. 1.2. 前提条件
    3. 1.3. インストール
    4. 1.4. アンインストール
  2. 2. 製品の問題
    1. 2.1. 管理
    2. 2.2. コンバータ
    3. 2.3. Office の統合
    4. 2.4. プロセス テンプレートとチーム プロジェクト ポータル
    5. 2.5. レポート
    6. 2.6. Team Explorer
    7. 2.7. Team Foundation Build
    8. 2.8. テストの統合
    9. 2.9. バージョン管理
  3. 3. 関連リンク

1. インストールの問題

1.1 システム要件

Team Foundation Server と Team Explorer のシステム要件は、『Team Foundation インストール ガイド』にあります。インストール ガイドの最新版は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=82562 を参照してください。

1.2 前提条件

既知の問題はありません。

1.3 インストール

1.3.1 Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server にアップグレードすると、電子メール通知の設定が削除されます。

サーバーの web.config ファイルの電子メール通知の設定は、Visual Studio 2005 Team Foundation Server から Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server にアップグレードする際にクリアされます。このファイルは、%PROGRAMFILES%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\Services\web.config にあります。これによって、アップグレード後は、すべてのユーザーへの Team Foundation Server からの電子メール通知が停止します。この問題を解決するには、アップグレードの前に、%PROGRAMFILES%\Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server\Web Services\Services\web.config にあるファイルを開き、次の要素の値を記録しておきます。

<add key="emailNotificationFromAddress" value="" /><add key="smtpServer" value="" />

アップグレードによって、この値がクリアされます。アップグレードが完了したら、%PROGRAMFILES%\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\Services\web.config にあるファイルを変更し、前に記録した値を入力します。

1.3.2 Visual Studio Team Explorer のインストール後に、JavaScript IntelliSense の色付けと構文検証が Visual Studio 2008 で動作しません。

Visual Studio 2008 と JavaScript IntelliSense のインストール後に Visual StudioTeam Explorer をインストールすると、Visual Studio 2008 の色付けと構文検証が使用できなくなる場合があります。これは、JavaScript オーサリング コンポーネントのセットアップの競合によって発生します。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

セットアップを再実行して、Visual Studio 2008 のインストールを修復します。これによって、Visual Studio 2008 に JavaScript の機能が復元されます。

  1. [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] をクリックします。
  2. [Visual Studio 2008] をクリックします。
  3. [変更と削除] をクリックします。
  4. [変更と削除] ダイアログが表示されたら、[修復] をクリックし、[次へ] をクリックします。

1.3.3 Windows SharePoint Service 3.0 で、Team Foundation Server のセットアップ中にコンピュータが再起動されることがあります。

Team Foundation Server をインストールし、Windows SharePoint Services 3.0 を選択すると、Team Foundation Server のインストール中に SharePoint によってコンピュータが再起動される場合があります。この状況が発生すると、Team Foundation Server のインストールが自動的に再開しなくなります。セットアップを手動で実行すると、SharePoint の構成ページの応答が停止します。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

  1. コンピュータが再起動した後に、[プログラムの追加と削除] で Windows SharePoint 3.0 をアンインストールします。
  2. Team Foundation Server のセットアップを再び実行し、セットアップの一部として Windows SharePoint 3.0 をインストールするように設定します。

1.4 アンインストール

既知の問題はありません。

2. 製品の問題

2.1 管理

2.1.1 TFSAdminUtil ChangeAccount を実行すると、Visual Studio Team Foundation Server のタスク スケジューラが無効になります。

TFSAdminUtil ChangeAccount を実行してサービス アカウントを変更した後に、Visual Studio Team Foundation Server のタスク スケジューラが無効になります。

Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server で、TFSAdminUtil ChangeAccount コマンドを実行してもファイル システムのアクセス制御リスト (ACL) は変更されません。したがって、ChangeAccount コマンドを使用して作成する新しいサービス アカウントには、%windows%\temp フォルダへのアクセスに必要な権限がありません。Visual Studio Team Foundation Server のタスク スケジューラの起動には、このフォルダへのアクセス許可が必要です。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

%windows%\temp フォルダの新しいサービス アカウントには、読み取りと実行フォルダの内容の一覧表示読み取り、および書き込みのアクセス許可を与える必要があります。

2.2 コンバータ

2.2.1 VSSConverter は、Visual SourceSafe で名前を変更されたフォルダにあるファイルを正しく移行できない場合があります。

Visual SourceSafe のファイルまたはフォルダの名前空間が履歴で変更された場合、VSSConvertermay はデータを正しく移行できなくなります。名前の変更、アーカイブと復元、共有、分岐、移動などのイベントを編集すると、Visual SourceSafe の履歴に名前空間の競合が発生します。この競合によって、ファイルとフォルダが正しく移行されなくなります。この問題は、変換されたファイルのバージョンが欠落しているか、または変換後のファイルが欠落していることによって特定できます。ログ ファイルまたは移行レポートに、"The item already exists." (アイテムは既に存在します。) および "The item could not be found in the workspace." (ワークスペースにアイテムが見つかりません。) というエラーが示されます。このバグは、Visual Studio 2005 Team System と Visual Studio Team System 2008 の両方に存在します。

この問題を解決するには、設定ファイルのマッピングを変更すると、ファイルを正しく移行できる場合があります。欠落しているバージョンが見つかった場合は、マッピングをサブフォルダに変更できます。たとえば、次のマッピングがあるとします。

<ProjectMap><Project Source="$/Projects/ProjA" Destination="$/TFSProjects/ProjA" /></ProjectMap>

これらは次のように変更できます。

<ProjectMap><Project Source="$/Projects/ProjA/SubFolder1" Destination="$/TFSProjects/ProjA/SubFolder1" /><Project Source="$/Projects/ProjA/SubFolder2" Destination="$/TFSProjects/ProjA/SubFolder2" /><Project Source="$/Projects/ProjA/SubFolder3" Destination="$/TFSProjects/ProjA/SubFolder3" /></ProjectMap>

これらのマッピングを設定ファイルで変更した後に、VSSConverter を再び実行します。それでも正しく移行されないファイルがある場合、VSSConverter によるデータ移行はできません。

2.3 Office の統合

2.3.1 SyncField マッピングで ProjectField を既に使用されているフィールドに設定すると、Microsoft Project から作業項目を公開できなくなります。

SyncField マッピングで使用されるフィールドが別のマッピングで既に使用されている場合、Microsoft Project から作業項目を公開できなくなります。また、Microsoft Project の [発行および更新] およびその他のドロップダウン リストに誤った値が表示されます。

たとえば、System.Reason フィールドと SyncField の両方のマッピングに pjTaskText25 を使用するとします。

<Mapping WorkItemTrackingFieldReferenceName="System.Reason" ProjectField="pjTaskText25" /><SyncField ProjectField="pjTaskText25" />

次に、TFSFieldMapping.exe を使用して、Team Foundation Server にマッピングをアップロードすると、Microsoft Project はマップされたフィールドを正しく表示できません。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

チーム プロジェクトのマッピングをアップロードする前に、SyncField マッピングに使用するフィールドがマップされていないことを確認してください。

2.3.2 Team Explorer のバージョンをアンインストールした後に Microsoft Excel または Microsoft Project のクエリ結果または作業項目の選択範囲を開くと、エラーが表示されます。

Visual Studio 2005 Team Explorer と Visual Studio 2008 Team Explorer の両方をインストールしてから、いずれかのバージョンをアンインストールすると、残りのバージョンの Microsoft Excel と Microsoft Project のアドインが使用できなくなります。Microsoft Excel または Microsoft Project のクエリ結果または作業項目の選択範囲を開くと、次のようなエラー メッセージが表示されます。

TF80012: The document cannot be opened because there is a problem with the installation of the Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Office integration components. Please see the Team Foundation Installation Guide for more information. (Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Office の統合のコンポーネントのインストールに問題があるので、ドキュメントを開くことができません。詳細については、『Team Foundation Server インストール ガイド』を参照してください。)

この問題を解決するには、以下の手順を使用して、Team Explorer のインストールを修復します。

  1. コントロール パネルを開きます。
  2. Microsoft Visual Studio 2008 Team Explorer を使用している場合は、コントロール パネルでこのエントリを選択します。それ以外の場合、Microsoft Visual Studio Team System 2005 を選択します。
  3. [変更と削除] をクリックします。
  4. [セットアップ] ダイアログ ボックスで、[修復または再インストール] を選択します。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. [修復の準備完了] ページで、[修復] をクリックします。

2.4 プロセス テンプレートとチーム プロジェクト ポータル

既知の問題はありません。

2.5 レポート

2.5.1 ユーザーがレポートにアクセスしてシングル サーバーのワークグループの展開で Team Foundation Server を使用する場合に、資格情報が永続化されません。

シングル サーバー (Team Foundation Server のワークグループの展開) のレポート処理 Web サイトを表示にアクセスすると、最初のアクセス時に資格情報の提示を求められます。その後のアクセスでは資格情報の提示は求められませんが、レポートを表示できません。この問題を解決するには、ローカルのイントラネット ゾーンで必ずユーザー名とパスワードの提示を求めるように Internet Explorer を構成します。

  1. [コントロール パネル] で、[インターネット オプション] をクリックします。
  2. [セキュリティ] タブで、[イントラネット] をクリックし、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。[セキュリティの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [ユーザー認証] セクションの [ログオン] で、[ユーザー名とパスワードを入力してログオンする] をオンにして [OK] をクリックします。
  4. [インターネット オプション] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックし、Internet Explorer を再起動します。

2.5.2 バグ比率、再アクティブ化、残存作業、計画していなかった作業の各レポートを調べる際に、X 軸に日付が表示されません。

Internet Explorer と Team Foundation Server 製品の言語設定が異なる場合は、X 軸のデータが表示されません。

この問題を解決するには、Team Foundation Server で使用されている言語に合わせて Internet Explorer の言語設定を変更します。Internet Explorer で使用されている言語を変更するには、次の手順に従います。

  1. Internet Explorer で、[ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
  2. [言語] をクリックします。
  3. [追加] をクリックし、Team Foundation Server で使用されている言語を選択します。

2.6 Team Explorer

既知の問題はありません。

2.7 Team Foundation Build

2.7.1 Team Foundation Build からリモート テストを実行する場合、接続に失敗します。

Team Foundation Build からリモート テストを実行すると、"A connection attempt failed because the connected party did not properly respond after a period of time, or established connection failed because connected host failed." (接続されたパーティが一定時間内に適切に応答しなかったので接続に失敗しました。または接続されたホストが失敗したので確立された接続が失敗しました。) というエラーが発生して失敗します。

Team Foundation Build からリモート テストを実行する場合、ビルドを実行するために使用するユーザー アカウントは、Team Test Load Agent コントローラ コンピュータの TeamTestControllerUser または TeamTestControllerAdmins のローカル セキュリティ アカウントのメンバであることが必要です。Windows ファイアウォール (またはその他のサードパーティのファイアウォール ソリューション) を使用している場合、MSBuild はリモート コンピュータにアクセスできる必要があります。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

ビルドを実行するために使用するユーザー アカウントを Team Test Load Agent コントローラ コンピュータの TeamTestControllerUser または TeamTestControllerAdmins のローカル セキュリティ アカウントに追加します。さらに、MSBuild を Team Foundation Build コンピュータの Windows ファイアウォール (またはその他のサードパーティのファイアウォール ソリューション) の例外リストに追加します。

2.8 テストの統合

既知の問題はありません。

2.9 バージョン管理

既知の問題はありません。

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