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ToolStrip コントロールの概要 (Windows フォーム)

更新 : 2007 年 11 月

Windows フォームの ToolStrip コントロールと関連クラスには、ユーザー インターフェイス要素をツール バー、ステータス バー、およびメニューに組み込むための共通のフレームワークがあります。ToolStrip コントロールには、埋め込み先編集の有効化、カスタム レイアウト、ラフティング (水平スペースまたは垂直スペースを共有するツール バーの機能) などの豊富なデザイン時機能が用意されています。

ToolStrip コントロールは、以前のバージョンのコントロールに置き換わると共に追加の機能を提供します。ただし、ToolBar コントロールは、下位互換性を保持するため、および将来必要になったときに使用できるように保持されています。

ToolStrip コントロールの機能

ToolStrip コントロールを使用すると、次のことができます。

  • コンテナ間に共通のユーザー インターフェイスを提供する。

  • カスタマイズでき、一般に使用できるだけでなく、高度なユーザー インターフェイス機能とレイアウト機能 (ドッキング、ラフティング、テキストおよびイメージ付きボタン、ドロップダウン ボタンとドロップダウン コントロール、オーバーフロー ボタン、実行時の ToolStrip 項目の並べ替えなど) をサポートするツール バーを簡単に作成する。

  • オーバーフローおよび実行時の項目の順序変更をサポートする。オーバーフロー機能は、スペース不足で ToolStrip に項目を表示できない場合に、項目をドロップダウン メニューに移動します。

  • 共通の描画モデルにより、オペレーティング システムの標準的な外観と動作をサポートする。

  • 他のコントロールのイベント処理と同じように、コンテナおよびコンテナに含まれる項目のすべてを一貫して処理する。

  • 複数の ToolStrip 間、または特定の ToolStrip 内で項目をドラッグする。

  • 高度なレイアウトを使用したドロップダウン コントロールおよびユーザー インターフェイス型エディタを ToolStripDropDown で作成する。

ToolStripControlHost クラスを使用して ToolStrip 上で他のコントロールを使用し、それらの ToolStrip 機能を取得します。

ToolStripRendererToolStripProfessionalRenderer、および ToolStripManagerToolStripRenderMode 列挙型および ToolStripManagerRenderMode 列挙型と共に使用すると、機能を拡張して外観と動作を変更できます。

ToolStrip コントロールは構成が簡単で、拡張性に優れています。また、外観と動作をカスタマイズするためのさまざまなプロパティ、メソッド、およびイベントを提供します。以下に、いくつかの重要なメンバを示します。

重要な ToolStrip メンバ

名前

説明

Dock

ToolStrip のドッキング先となる親コンテナの端を取得または設定します。

AllowItemReorder

ToolStrip クラスがドラッグ アンド ドロップおよび項目の並べ替えをプライベートで処理するかどうかを示す値を取得または設定します。

LayoutStyle

ToolStrip が項目をレイアウトする方法を示す値を取得または設定します。

Overflow

ToolStripItemToolStripToolStripOverflowButton のどちらかに結び付けるか、または両者の間でフローティングできるかを取得または設定します。

IsDropDown

ToolStripItem をクリックしたときに、ToolStripItem がドロップダウン リストに他の項目を表示するかどうかを示す値を取得または設定します。

OverflowButton

オーバーフローが有効になった ToolStrip のオーバーフロー ボタンである ToolStripItem を取得します。

Renderer

ToolStrip の外観と動作 (ルック アンド フィール) のカスタマイズに使用される ToolStripRenderer を取得または設定します。

RenderMode

ToolStrip に適用される描画スタイルを取得または設定します。

RendererChanged

Renderer プロパティが変更されると発生します。

ToolStrip コントロールの柔軟性は、多数のコンパニオン クラスを使用することによって実現されます。以下に、最も重要なコンパニオン クラスを示します。

重要な ToolStrip コンパニオン クラス

名前

説明

MenuStrip

MainMenu クラスに対して機能の置き換えと追加を行います。

StatusStrip

StatusBar クラスに対して機能の置き換えと追加を行います。

ContextMenuStrip

ContextMenu クラスに対して機能の置き換えと追加を行います。

ToolStripItem

ToolStripToolStripControlHost、または ToolStripDropDown に格納できるすべての要素のイベントとレイアウトを管理する抽象基本クラスです。

ToolStripContainer

コントロールをさまざまな方法で配置できるパネルをフォームの両側に持つコンテナを提供します。

ToolStripRenderer

ToolStrip オブジェクトの描画機能を処理します。

ToolStripProfessionalRenderer

Microsoft Office スタイルの外観を提供します。

ToolStripManager

ToolStrip のレンダリングとラフティング、および MenuStripToolStripDropDownMenuToolStripMenuItem の各オブジェクトのマージを制御します。

ToolStripManagerRenderMode

フォームに含まれる複数の ToolStrip オブジェクトに適用される描画スタイル (カスタム、Windows XP、または Microsoft Office Professional) を指定します。

ToolStripRenderMode

フォームに含まれる特定の ToolStrip オブジェクトに適用される描画スタイル (カスタム、Windows XP、または Microsoft Office Professional) を指定します。

ToolStripControlHost

厳密には ToolStrip コントロールではないが、ToolStrip 機能が必要な他のコントロールをホストします。

ToolStripItemPlacement

ToolStripItem をメイン ToolStrip とオーバーフロー ToolStrip のどちらにレイアウトするか、またはどちらにもレイアウトしないかを指定します。

詳細については、「ToolStrip テクノロジの概要」および「ToolStrip コントロールのアーキテクチャ」を参照してください。

参照

参照

ToolStrip

MenuStrip

ContextMenuStrip

StatusStrip

ToolStripItem

ToolStripDropDown