次の方法で共有


<bindingRedirect> 要素

1 つのアセンブリ バージョンを別のバージョンにリダイレクトします。

<bindingRedirect  
   oldVersion="old assembly version"
   newVersion="new assembly version"/>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

oldVersion

必須の属性です。

初めに要求されていたアセンブリのバージョンを指定します。 アセンブリのバージョン番号の形式は、major.minor.build.revision です。 このバージョン番号の各部分で有効値は、0 ~ 65535 です。

バージョン範囲は、次の形式でも指定できます。

n.n.n.n - n.n.n.n

newVersion

必須の属性です。

初めに要求されていたバージョンの代わりに使用するアセンブリのバージョンを指定します。形式は n.n.n.n です。

子要素

要素

説明

なし

親要素

要素

説明

assemblyBinding

アセンブリ バージョンのリダイレクトおよびアセンブリの位置に関する情報が含まれます。

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。

dependentAssembly

各アセンブリのバインディング ポリシーとアセンブリの場所をカプセル化します。 アセンブリごとに 1 つの dependentAssembly 要素を使用します。

runtime

アセンブリのバインディングとガベージ コレクションに関する情報が含まれています。

解説

厳密な名前付きアセンブリに対して .NET Framework アプリケーションを構築すると、実行時に新しいバージョンが利用できる場合でも、既定で、アプリケーションの構築時に使用したアセンブリのバージョンが使用されます。 ただし、新しいバージョンのアセンブリで実行するようにもアプリケーションを構成できます。 これらのファイルを使用して、ランタイムが使用するアセンブリ バージョンを決定する方法の詳細については、「ランタイムがアセンブリを検索する方法」を参照してください。

複数の bindingRedirect 要素を dependentAssembly 要素に含めることによって、複数のアセンブリ バージョンをリダイレクトできます。

アプリケーション構成ファイルで明示的にアセンブリ バインディングをリダイレクトするには、セキュリティ アクセス許可が必要です。 これは、.NET Framework アセンブリおよびサードパーティ製アセンブリに適用されます。 アクセス許可は、SecurityPermission クラスBindingRedirects フラグを設定することによって付与されます。 詳細については、「アセンブリ バインディング リダイレクトのセキュリティ アクセス許可」を参照してください。

使用例

あるアセンブリ バージョンを別のバージョンにリダイレクトする例を示します。

<configuration>
   <runtime>
      <assemblyBinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
         <dependentAssembly>
            <assemblyIdentity name="myAssembly"
                              publicKeyToken="32ab4ba45e0a69a1"
                              culture="neutral" />
            <bindingRedirect oldVersion="1.0.0.0"
                             newVersion="2.0.0.0"/>
         </dependentAssembly>
      </assemblyBinding>
   </runtime>
</configuration>

参照

参照

ランタイム設定スキーマ

概念

アセンブリ バージョンのリダイレクト

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ