COM への .NET Framework コンポーネントの公開

.NET 型を作成することと、その型をアンマネージ コードから処理することは、開発者にとってはまったく別の作業です。このセクションでは、COM クライアントと相互運用できるマネージ コードを作成するためのヒントを示します。

  • 相互運用のための .NET 型の要件

    COM に対して公開するすべてのマネージ型、マネージ メソッド、マネージ プロパティ、マネージ フィールド、およびマネージ イベントは、パブリックとしてください。型は、パブリックな既定のコンストラクタを持っている必要があります。このコンストラクタが、COM を通じて呼び出すことができる唯一のコンストラクタです。

  • 相互運用固有の属性の適用

    マネージ コード内でカスタム属性を使用すると、コンポーネントの相互運用性を拡張できます。

  • COM 用のアセンブリのパッケージ化

    作成したアセンブリの参照と配置に必要な手順の要約を COM 開発者が必要とする場合があります。

補足として、COM クライアントからのマネージ型の処理に関連する作業を説明します。

COM からマネージ型を処理するには

  1. アセンブリを COM に登録します

    アセンブリ内の型 (およびタイプ ライブラリ) は、デザイン時に登録する必要があります。インストーラでアセンブリを登録しない場合は、Regasm.exe を使うように COM 開発者に指示してください。

  2. COM から .NET 型を参照します

    COM 開発者は、現在使用しているのと同じツールおよび方法で、アセンブリ内の型を参照できます。

  3. .NET オブジェクトを呼び出します

    COM 開発者は、アンマネージ型のメソッドを呼び出す場合と同じ方法で、.NET オブジェクトのメソッドを呼び出すことができます。たとえば、COM の CoCreateInstance API は、.NET オブジェクトをアクティブにします。

  4. COM からアクセスできるようにアプリケーションを配置します

    厳密な名前のアセンブリは、グローバル アセンブリ キャッシュにインストールできます。また、発行者からの署名が必要です。厳密な名前のないアセンブリは、クライアントのアプリケーション ディレクトリにインストールする必要があります。

参照

概念

COM 相互運用機能のサンプル : COM クライアントと Windows Server 2003

その他の技術情報

アンマネージ コードとの相互運用