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設定の操作

Visual Studio では、統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) のカスタマイズは設定と呼ばれるグループに格納されます。設定は、各種の開発作業と独自の設定を基にしていることがあります。ツール ウィンドウの表示、ウィンドウ レイアウト、メニュー コマンドの配置、メニュー名、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで選択可能なテンプレート、ショートカット キーなどの設定をカスタマイズして保存できます。

設定を使用すると、以下のタスクを実行できます。

  • 設定のコピーをバックアップとして作成する、または別のコンピューターにインポートする。

  • 設定を他の開発者と共有する。

  • 他の部分への各自のカスタマイズ設定に影響を与えることなく、IDE の特定部分についてのみ、チーム メンバー全員が同じ設定を使用する。

  • 設定を別のバージョンの Visual Studio に移行する。

設定について

設定とは、IDE の各部分 (たとえば、ウィンドウ レイアウト、エディターの動作、IntelliSense コード スニペット、ダイアログ ボックス オプションなど) に対してカスタマイズを行うことです。設定を保存、エクスポート、インポート、またはリセットして、IDE を使用しやすくすることができます。

通常、アクティブ設定ファイルには、定義済みの設定とカスタム設定の 2 種類の設定が含まれます。定義済みの設定は、Visual Studio の初回起動時にインストールされます。定義済みの設定を変更するたびに、カスタム設定が作成されます。既定では、アクティブな設定は Currentsettings.vssettings というファイルに保存されます。

Visual Studio の定義済みの設定の詳細については、以下のトピックを参照してください。

Topic Location
全般的な開発設定 Visual Studio - 開発環境の構成
Visual C++ の設定 Visual C++ の概要
Visual Web Developer の設定 Visual Web Developer
Visual Basic の設定 Visual Basic の概念
Visual C# IDE の設定 Visual C# 開発環境リファレンス
Visual J# の設定 Visual J# の概要
Visual Basic の設定 Visual Basic の概念
全般的な開発設定 Visual Studio - 開発環境の構成
Visual C++ の設定 Visual C++ の概要
Visual C# IDE の設定 Visual C# 開発環境リファレンス
Visual Web Developer の設定 Visual Web Developer

設定の機能

Visual Studio の初回起動時に、定義済みの設定コレクションのいずれかを選択する必要があります。 定義済みのコレクションはどれも、特定の開発スタイルに対応するように設計されています。Visual Studio の以前のエディションからアップグレードする場合、[以前の設定] をクリックすることで現在の設定を適用できます。

定義済みのコレクションは、アクティブな設定の最初のバージョンです。Visual Studio によって追跡されている設定を調整すると (たとえば、コメントの付いたコードの色をエディターで変更すると)、そのたびにその調整が自動的に保存されます。Visual Studio を起動するたびに、Visual Studio はアクティブになっている設定を自動的に適用します。

定義済みのコレクションの設定のほとんどを変更できます。たとえば、設定コレクションで、[オプション] ダイアログ ボックスのページを非表示にする設定が定義されていても、[すべての設定を表示] をクリックすることにより、非表示にされているページを手動で表示させることができます。ただし、異なるコレクションを適用しないと、定義済みの設定を上書きできない場合もあります。異なる設定コレクションを適用する方法の詳細については、「How to: Change Select Settings」を参照してください。

アクティブな設定のすべて、または一部だけを置き換えることができます。すべての設定カテゴリが含まれた .vssettings ファイルをインポートするか、または他の設定コレクションを適用することによって、アクティブな設定を完全に置き換えることができます。設定カテゴリの一部だけを含む .vssettings ファイルをインポートする、またはインポートされた .vssettings ファイルの設定カテゴリのうち不要な項目の選択を解除すると、選択された設定だけが置き換えられ、それ以外のカテゴリについては、アクティブな設定がそのまま使用されます。

設定の移行

Visual Studio の以前のリリースの設定を移行できます。

注意

一部の設定は、移行できないことがあります。たとえば、Visual Studio の Edition から Professional Edition に設定を移行しようとすると、Professional Edition では同じ機能をサポートしていないため、すべての設定が移行できるとは限りません。同様に、設定カテゴリがリリース間で変更されている場合、これらの設定が正しく移行されないことがあります。

自動移行

同じコンピューターに Visual Studio の別のバージョンがインストールされている場合、一方のバージョンから他方のバージョンに設定を自動的に移行できます。Visual Studio を初めて起動すると、[以前のバージョンから有効な設定を移行し、以下で選択した既定の設定と合わせて適用する] オプションが表示されます。カスタムの IntelliSense コード スニペット パス、\Code Snippets\ フォルダーにあるスニペットなどの設定を自動的に移行するには、このオプションを選択します。詳細については、「[既定の環境設定の選択] ダイアログ ボックス」を参照してください。

注意

チーム設定は、移行できません。

設定を手動で移行することもできます。

手動移行

設定のインポートとエクスポート ウィザードを使用して、一方のバージョンから他方のバージョンに設定をインポートして適用できます。詳細については、「How to: Share Settings Between Computers or Visual Studio Versions」を参照してください。

設定とセキュリティ

一部の設定カテゴリには、ユーザー本人または使用しているコンピューターに関する情報が含まれる場合があります。たとえば、IDE をカスタマイズしてプロジェクトをネットワーク共有に保存した場合、その共有のパスは、設定ファイルで追跡されます。このファイルをエクスポートして他のユーザーと共有する場合、設定をインポートしたユーザーはだれでもこのネットワーク共有を参照できます。これは、知的所有権が保護されなくなる危険性があります。反対に、他のユーザーの設定をインポートする場合、インポートするファイル内の安全でない可能性があるカテゴリについて注意する必要があります。

安全でない可能性がある設定カテゴリの横にはアイコンが表示されます。カテゴリには、以下が含まれます。

  • 外部ツール一覧

  • コマンド ウィンドウ エイリアス

参照

その他の技術情報

Visual Studio の設定