Visual Basic 言語の新機能

更新 : 2008 年 7 月

Visual Basic 2008 では、ローカル型の推論、オブジェクト初期化子、匿名型、拡張メソッドなどの新しい言語機能が導入されています。これらの機能は、重要な新しい機能である 統合言語クエリ (LINQ: Language-Integrated Query) をサポートする機能として導入されていますが、個別に使用することもできます。

ここでは、これらの新機能について説明し、それぞれの追加情報にアクセスできるリンクを示します。

機能

説明

クエリ (Visual Basic)

このトピックでは、次のキーワードを含むクエリについて詳細に説明します。

  • From

  • Where

  • Select

  • Order By

  • Join

  • Group By

  • Skip

  • Take

  • Distinct

XML (Visual Basic)

XML が Visual Basic コードの最上位のデータ型として導入されており、XML の作成、変換、変更、および問い合わせを簡単に行うことができるようになっています。

ローカル型の推論

ローカル型の推論 (暗黙の型指定とも呼ばれます) により、コンパイラは、初期化に使用される値に基づいてローカル変数のデータ型を判断します。

オブジェクト初期化子 : 名前付きの型と匿名型

オブジェクト初期化子を使用することにより、コンストラクタを明示的に呼び出すことなく、式内の複雑なデータ オブジェクトを初期化できます。

匿名型

匿名型機能により、クラス定義を最初に記述することなく、新しいデータ型のインスタンスを作成できます。このとき、コンパイラは、インスタンスの宣言時に指定したプロパティに基づいてデータ型を定義します。

拡張メソッド (Visual Basic)

拡張メソッドを使用することにより、本来のデータ型以外のメソッドを追加できます。このメソッドは、そのデータ型の通常のインスタンス メソッドのように呼び出すことができます。

ラムダ式

ラムダ式は、デリゲート型が有効であれば使用できる、名前を持たない関数です。

If 演算子

If 演算子は、ショートサーキット評価を使用し、2 つの値の 1 つを選択して返します。これは、3 つまたは 2 つの引数を指定して呼び出すことができます。

部分メソッド

開発者は、部分メソッドを使用して、カスタム ロジックをコードに挿入できます。部分メソッドは部分クラスで定義され、クラスを使用するすべての開発者はメソッドに目的の動作を指定できます。

null 許容値型

型名または変数に ? 修飾子を追加して、null 許容バージョンの型を指定できます。null 許容の値の型は、null 許容ではないバージョンの型の値に加えて、Nothing という値を保持できます。

これらの機能について初めて学習するユーザーは、「LINQ をサポートする Visual Basic の機能」および「Visual Basic の LINQ の概要」を参照してください。

参照

概念

LINQ をサポートする Visual Basic の機能

Visual Basic における LINQ の概要

クエリの基本操作 (LINQ)

Visual Studio 2008 の新機能

Visual Basic コンパイラの新機能

その他の技術情報

Visual Basic リファレンス

統合言語クエリ (LINQ: Language-Integrated Query)

履歴の変更

日付

履歴

理由

2008 年 7 月

If 演算子、部分メソッド、および null 許容の値の型に関する情報およびリンクを追加。

情報の拡充