JScript 10.0 の概要

JScript 10.0 は、以前のバージョンの JScript の機能セットとクラス ベース言語の優れた機能を兼ね備えています。 JScript 10.0 では、コンパイル済みコード、型指定された変数と型指定されていない変数、遅延バインディングと事前バインディング、クラス (継承、関数のオーバーロード、プロパティ アクセサーなどを含む)、パッケージ、言語間サポート、および .NET Framework へのフル アクセスを利用できるようになりました。

注意

JScript 10.0 は、.NET Framework を基盤としてサーバー上で実行されるアプリケーションで使用されます。 クライアント コンピューターの Web ブラウザーで実行するスクリプトを作成する方法については、「JScript (Windows Script Technologies) (JScript (Windows スクリプト テクノロジ))」を参照してください。

新機能

JScript 10.0 は、真のオブジェクト指向スクリプト言語です。 クラス、型、その他の高度な言語機能を使用して、信頼性の高いアプリケーションを作成できます。 JScript 10.0 は、型宣言を省略したプログラミング、expando 関数と expando クラス、eval を使用した動的なコード実行などをサポートしており、"スクリプト" 感覚はこれまでと変わりありません。

JScript 10.0 は柔軟性を備えており、変数に型の注釈を付けることができます。 変数は特定のデータ型にバインドされ、変数は指定した型のデータしか保存できなくなります。

プログラミング言語で、型指定が厳密であることには多くの利点があります。 使用しているデータに適したデータ型を使用できることで得られる利点に加え、次のような利点があります。

  • 実行速度の向上

  • 実行時/コンパイル時の型チェック

  • わかりやすいコード

参照

その他の技術情報

JScript リファレンス