ActiveX コントロールを使用する
ここでは、ActiveX コントロールの一般的な使用手順について説明します。
ActiveX コントロールとは、永続化、コネクション ポイント、およびホストのための標準インターフェイスをサポートする COM コンポーネントです。 これらの標準インターフェイスは、コントロールがコントロール コンテナーでホストされ、メッセージを交換し、イベントを処理するためのプロトコルを定義します。
COM サーバーとして、ActiveX コントロールは次の要素で構成されます。
語句 |
説明 |
|---|---|
プロパティ |
コントロールは、メンバー変数によって内部状態が表され、Get アクセサーおよび Set アクセサーとして実装されます。 Get 関数は、.idl ファイルで propget タグが付いている各アクセサー メソッドに対して作成されます。 Set 関数は、propput IDL タグまたは propputref IDL タグが付いている各アクセサー メソッドに対して作成されます。 アクセサー関数の定義方法を調べるには、ラッパー クラスまたは OLE/COM オブジェクト ビューアーを使用します。 |
メソッド |
コントロールの動作は、パブリック メソッドによって定義されています。 コントロールのメソッドにアクセスするには、ラッパー クラスを使用します。 ラッパー クラス (既定) を使用せずに、コントロールのメソッドにアクセスするには、インターフェイスへのポインターを取得します。 ADO データ コントロールの Refresh メソッドはパブリック メソッドの例です。このメソッドは、取得した行セットを更新します。 |
イベント |
コントロールで発生した情報をホストに通知するためにイベントを生成します。 一例として、ボタン コントロールの OnClick イベントがあります。 ボタンをクリックすると、OnClick イベントが生成されます。 このハンドラーがコントロールのホストにある場合は、このイベントがコンテナーによって処理されます。 |
タイプ ライブラリ |
コントロール コンテナーは、コントロールがサポートしているプロパティ、メソッド、およびイベントをタイプ ライブラリによって認識します。 タイプ ライブラリは、別のファイル (拡張子 .tlb) として作成することも、コントロール内に作成することもできます。 タイプ ライブラリには、コントロールのコクラス情報も保存されます。 コクラスは、GUID で識別される COM クラスです。 コクラスは、コントロールが定義している 1 つ以上のインターフェイスを保持します。 タイプ ライブラリを調べるには、OLE/COM オブジェクトビューアーを使用します。 |
ActiveX コントロールの使用については、次のトピックを参照してください。