is 演算子 (C# リファレンス)

is 演算子では、式の結果と特定の型の間に互換性があるかどうかがチェックされます。 型テストの is 演算子について詳しくは、型テストとキャスト演算子に関する記事の「is 演算子」セクションをご覧ください。 次の例に示すように、is 演算子を使用し、パターンに対して式を照合することもできます。

static bool IsFirstFridayOfOctober(DateTime date) =>
    date is { Month: 10, Day: <=7, DayOfWeek: DayOfWeek.Friday };

前の例では、is 演算子によって、入れ子になった定数リレーショナル パターンを持つプロパティ パターンに対して式が照合されます。

is 演算子は、次のシナリオで役立つことがあります。

  • 式のランタイム型は次の例のように確認します。

    int i = 34;
    object iBoxed = i;
    int? jNullable = 42;
    if (iBoxed is int a && jNullable is int b)
    {
        Console.WriteLine(a + b);  // output 76
    }
    

    前の例からは、宣言パターンの使用方法がわかります。

  • null は次の例のように確認します。

    if (input is null)
    {
        return;
    }
    

    null に対して式を照合するとき、このコンパイラでは、ユーザーがオーバーロードした == または != 演算子が呼び出されることはありません。

  • 次の例に示すように、否定パターンを利用して null 以外であるかを確認できます。

    if (result is not null)
    {
        Console.WriteLine(result.ToString());
    }
    
  • C# 11 以降、リスト パターンを使ってリストまたは配列の要素と照合できるようになりました。 次のコードを使うと、配列の想定する位置に整数値があるかどうかを確認できます。

    int[] empty = [];
    int[] one = [1];
    int[] odd = [1, 3, 5];
    int[] even = [2, 4, 6];
    int[] fib = [1, 1, 2, 3, 5];
    
    Console.WriteLine(odd is [1, _, 2, ..]);   // false
    Console.WriteLine(fib is [1, _, 2, ..]);   // true
    Console.WriteLine(fib is [_, 1, 2, 3, ..]);     // true
    Console.WriteLine(fib is [.., 1, 2, 3, _ ]);     // true
    Console.WriteLine(even is [2, _, 6]);     // true
    Console.WriteLine(even is [2, .., 6]);    // true
    Console.WriteLine(odd is [.., 3, 5]); // true
    Console.WriteLine(even is [.., 3, 5]); // false
    Console.WriteLine(fib is [.., 3, 5]); // true
    

注意

is 演算子でサポートされるパターンの完全な一覧については、「パターン」を参照してください。

C# 言語仕様

詳細については、C# 言語仕様の「is 演算子」セクションと、パターン マッチングに関するページを参照してください。

関連項目