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分離ストレージのクォータ

クォータは、使用できる分離ストレージの量に対する制限です。クォータには、ファイル領域のバイト数だけでなく、ストア内のディレクトリやその他の情報に関連するオーバーヘッドも含まれます。分離ストレージは、IsolatedStoragePermission オブジェクトを使用して設定するストレージ制限である許容クォータを使用します。クォータを超えるデータを書き込もうとすると、IsolatedStorageException がスローされます。セキュリティ ポリシーによって、コードに与えるアクセス許可が決定されます。セキュリティ ポリシーは、.NET Framework 構成ツール (Mscorcfg.msc) を使用して修正できます。IsolatedStoragePermission を与えられたコードは、UserQuota プロパティで許容されたストレージの範囲内だけに限定されます。しかし、別のユーザー ID を提示することにより許容クォータを無視できるため、許容クォータはコードの動作に対する厳格な制限ではなく、動作方法についての指針として使用されます。

ローミング ストアに対しては、クォータは適用されません。そのため、ローミング ストアを使用するコードに対しては、少し高いレベルのアクセス許可が必要になります。ローミング ユーザーに対して分離ストレージを使用するためのアクセス許可を指定するには、2 つの列挙体、AssemblyIsolationByRoamingUser および DomainIsolationByRoamingUser を使用します。詳細については、「アクセス許可の要求」を参照してください。

参照

関連項目

IsolatedStorageScope.Roaming

概念

分離のタイプ
分離ストレージの保護
許可されるアクセス権限とセキュリティのリスク