ビジネス データ クライアントおよびメタデータのトラブルシューティング
ここでは、メタデータ関連のエラーとランタイムの例外に関するデバッグとトラブルシューティングを簡単に行うためのヒントを示します。
ヒント 1 : メタデータ モデルを理解する
「ビジネス データ カタログ : メタデータ モデル」を読み、各メタデータ要素を記述する方法を理解してください。このトピックでは、サポートされる子とプロパティ、その制限および使用する値も示します。さらに、「AdventureWorks SQL Server 2000 のサンプル」のトピックとコメント、「SampleWebService メタデータ」のコメントも確認してください。
ヒント 2 : 増分インポートを使用する
メタデータを作成する場合は、一度に 1 つずつエンティティをインポートすると、問題の識別とデバッグがより簡単になります。
ヒント 3 : 行番号の情報を使用してメタデータ インポート エラーを識別する
無効なメタデータをインポートしようとすると、ビジネス データ カタログには、問題を説明するエラー メッセージが表示され、エラーが発生した行番号が示されます。これにより、Microsoft Visual Studio 2005 で XML を開き、([編集] メニューの) [移動] コマンドを使用して、エラーが発生した行を特定し、その行の近くの XML ステートメントを確認できます。
ヒント 4 : サーバー イベント ログと ULS サーバー ログ ファイルでビジネス データ クライアント (ランタイム) エラーを確認する
ビジネス データ Web パーツ、ビジネス データ列、またはオブジェクト モデルを使用しようとしてエラーが発生した場合は、サーバーの全体管理で診断ログを有効にし、Windows イベント ビューアまたは統合ログ サービス (ULS) サーバー ログ ファイルを確認します。ビジネス データ カタログはメッセージとランタイム例外をイベント ログおよび ULS ログ ファイルに書き込みます。
ULS ログ ファイルにはイベント ログ情報とスタック トレースのコピーが含まれています。このため、イベント ログの方が ULS ログ ファイルよりも使いやすく理解しやすいと言えます。ただし、エラーをデバッグするための詳細情報が必要な場合は ULS ログ ファイルが便利です。
ビジネス データ カタログは 30 秒おきに ULS ログ ファイルを作成します。ログ ファイルは次のパスにあります。<drive>\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\12\LOGS。ULS ログ ファイルには、ランタイム例外についての有用な情報がすべて含まれているため、問題の特定に役立ちます。ULS ログ ファイルではメッセージは分類されており、以下のフィールドが含まれます。
Timestamp
PID : Web クライアント エラーが w3wp.exe PID の下に表示されます。検索およびユーザー プロファイル インポート エラーは mssdmin.exe PID の下に表示されます。
TIF
Product
Category : (Category フィールドはビジネス データ カタログ関連エラーの Business Data です)
EventID
Level
Message
Correlation
ビジネス データ カタログ関連メッセージを簡単に検索するには、Message フィールドで "metadataexception"、"ApplicationRegistry"、または "Exception" を検索し、次にビジネス データ カテゴリを探します。
ヒント 5 : SDK のエラー メッセージ文書を確認する
「警告とエラー メッセージ」を参照してください。