IRM プロテクタを登録する

[アーティクル]
06/15/2015

最終更新日: 2010年4月4日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

カスタム Information Rights Management (IRM) プロテクターをコンパイルした後、IRM プロテクターをドキュメントライブラリで利用できるようにするには、Microsoft SharePoint Foundation 2010 でプロテクターを登録する必要があります。

各 IRM プロテクタはファームレベルで登録され、サーバーファーム内のすべてのドキュメントライブラリで使用できるようになります。すべてのフロントエンド Web サーバーで各 IRM プロテクタを登録および展開し、各フロントエンド Web サーバーのレジストリサブツリーに追加する必要があります。

SharePoint Foundation で IRM プロテクターを登録するには

プロテクタを COM オブジェクトとして登録します。

このオブジェクトのスレッドモデルは、both に設定する必要があります。プロテクターを COM オブジェクトとして登録すると、SharePoint Foundation 2010 でプロテクターの関数を参照できます。
以下のレジストリキーを作成します。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\<protector name>
HKLM\ SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\12.0\IrmProtectors キーに以下のレジストリサブキーを設定します。
- 名前 : プロテクタの ClassID。プロテクタを COM オブジェクトとして登録するためには、ClassID が使用される必要があります。
- 値 : プロテクタの名前。
- 型 : String。
さらに、プロテクターがレジストリ内にプロテクター自体に関する特定のメタデータを格納することをお勧めします。具体的には、HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\<protector name> キー内で設定される以下のレジストリサブキーをプロテクターが設定および使用することをお勧めします。
- 名前 : Extensions。
- 値 : このプロテクタで変換するファイル拡張子のカンマで区切られた一覧。
- 型 : String。
- 名前 : Product。
- 値 : プロテクタの名前。
- 型 : String。
- 名前 : Version。
- 値 : プロテクタのバージョン番号。
- 型 : String。

例

次の例は、ファイル形式を IRM プロテクタに関連付ける方法を示す .wxs ファイルです。この例は、IRM プロテクタを COM オブジェクトとして登録し、適切なレジストリキーを設定します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Wix xmlns="https://schemas.microsoft.com/wix/2003/01/wi">
  <Fragment>
    <DirectoryRef Id="STSBin">
      <Component Id="Contoso_IrmProtector" DiskId="1">
        <File Id="CONIRMP.DLL_0001">
          <TypeLib Id="C0321D28-5B26-4CE5-855C-7863852283C6" 
            Advertise="no" Language="0" MajorVersion="1">
            <Class Id="4F9976DC-47C3-4518-B2A2-A258B379F970" 
              Description="IrmProtector Class" ThreadingModel="both" 
              Context="InprocServer InprocServer32">
              <ProgId Id="IrmProtector.Protector.1">
                <ProgId Id="IrmProtector.Protector" />
              </ProgId>
            </Class>
          </TypeLib>
        </File>

<Registry Id="IrmProtector.1" Root="HKLM" Key="SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server 
Extensions\12.0\IrmProtectors" Name="{4F9976DC-47C3-4518-B2A2-A258B379F970}" 
Value="Contoso.Irm.Protector" Type="string" />

<Registry Id="IrmProtector.2" Root="HKLM" Key="SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server 
Extensions\IrmProtector" Action="createKeyAndRemoveKeyOnUninstall" />

<Registry Id="IrmProtector.3" Root="HKLM" Key="SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server 
Extensions\IrmProtector" Name="Extensions" Value="XYZ,PDQ,FOO"  Type="string" />

<Registry Id="MsoProtector.4" Root="HKLM" Key="SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server 
Extensions\IrmProtector" Name="Product" Value="MsoProtector" Type="string" />

<Registry Id="IrmProtector.5" Root="HKLM" Key="SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server 
Extensions\IrmProtector" Name="Version" Value="1" Type="string" />

      </Component>
    </DirectoryRef>
  </Fragment>
</Wix>

IRM プロテクタを登録する

SharePoint Foundation で IRM プロテクターを登録するには

例

関連項目

概念

その他のリソース