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方法 : Team Foundation Server Proxy のキャッシュ設定を変更する

更新 : 2007 年 11 月

Team Foundation Server の管理者は、Team Foundation Server Proxy をインストールした後の構成時または任意の時点で、バージョン管理ファイル キャッシュの設定を変更できます。

ms400763.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Team Foundation Server Proxy をインストールしたら、キャッシュを有効にして管理するために Team Foundation Server Proxy を構成する必要があります。詳細については、「方法 : Team Foundation Server Proxy のバージョン管理のキャッシュを有効にする」を参照してください。

キャッシュの設定は次の方法で変更できます。

  • 別のキャッシュ ルート フォルダを指定する。

  • キャッシュから古いファイルを削除するためのキャッシュ制限を変更する。

  • 古いファイルが削除されたときに解放する領域の量を変更する。

  • キャッシュのパフォーマンス情報をファイルに保存する間隔を変更する。

これらの手順は、プロキシ コンピュータの Proxy.config ファイルを編集することで実行できます。Proxy.config ファイルは、プロキシのインストール ディレクトリに含まれています。詳細については、「Team Foundation Server Proxy の Web.Config ファイルの設定」を参照してください。

ms400763.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

プロキシの既定のインストール ディレクトリは、Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\VersionControlProxy です。

これらの作業を 1 つ以上実行した後は、IISRESET コマンドを使用して最新バージョンの Proxy.config ファイルを取得して、アプリケーション プールを再利用する必要があります。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Team Foundation Server Proxy コンピュータの管理者セキュリティ グループのメンバである必要があります。

これらのアクセス許可に加えて、Windows Server 2008 または Windows Vista を実行しているコンピュータでは次の手順を実行する必要があります。

  • コマンド ラインの手順を実行するには、昇格した特権のコマンド プロンプトを開くことが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  • web.config ファイルを変更するには、管理者としてテキスト エディタを開くことが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。次に、エディタを右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。

別のキャッシュ ルート フォルダを指定するには

  1. Team Foundation Server Proxy コンピュータで、新しいキャッシュ フォルダを作成します。

    新しいキャッシュ フォルダは、ローカル ディスク、UNC パス、またはマウントされたドライブに作成できます。このフォルダに十分な領域があることを確認してください。このフォルダには、プロキシによって代行されるすべての Team Foundation サーバーからファイルが格納される可能性があります。

    ms400763.alert_security(ja-jp,VS.90).gifセキュリティに関するメモ :

    キャッシュ フォルダには、機密情報が暗号化されずに格納されます。このため、キャッシュ フォルダに対する [読み取り] および [書き込み] のアクセス許可は、Team Foundation Server Proxy のサービス アカウントにのみ与えるようにしてください。詳細については、「方法 : Team Foundation Server Proxy のキャッシュ セキュリティを構成する」を参照してください。

  2. Windows エクスプローラを開き、プロキシのインストール ディレクトリに移動します。

  3. Proxy.config ファイルをテキスト エディタまたは XML エディタで開きます。

  4. <CacheRoot> 要素を探します。

  5. 次のように <CacheRoot> 要素を更新して、現在のキャッシュ ルート フォルダの場所を新しい場所に変更します。

    <CacheRoot>NewCacheRootFolderLocation</CacheRoot>
    
  6. Proxy.config ファイルを保存して閉じます。

    ms400763.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    パフォーマンスを最大にするために、古いキャッシュ フォルダから新しいキャッシュ フォルダにファイルをコピーします。

  7. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「iisreset」と入力し、Enter キーを押します。

  8. 古いキャッシュ ルート フォルダを削除します。

    既定のキャッシュ ルート フォルダは、...\Program Files\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services\VersionControlProxy\Data です。

古いファイルを削除するキャッシュ制限の変更

キャッシュから古いファイルを削除するための制限を変更するには

  1. Team Foundation Server Proxy コンピュータで、Windows エクスプローラを開き、プロキシのインストール ディレクトリに移動します。

  2. Proxy.config ファイルをテキスト エディタまたは XML エディタで開きます。

  3. <CacheLimitPolicy> 要素を探します。

  4. 次のいずれかを選択します。

    • 利用可能なディスク領域の割合を指定し、この値に達したときにキャッシュから古いファイルを削除するには、<PercentageBasedPolicy> 要素を更新します。

      たとえば、次の設定では、キャッシュが利用可能なディスク領域の 60% に達したときに古いファイルが削除されます。

      <PercentageBasedPolicy>60</PercentageBasedPolicy>
      
    • キャッシュの固定サイズを MB 単位で指定し、この数値に達したときに古いファイルを削除するには、<FixedSizeBasedPolicy> 要素を追加または更新します。

      たとえば、次の設定では、キャッシュのサイズが 500 MB に達したときに古いファイルが削除されます。

      <FixedSizeBasedPolicy>500</FixedSizeBasedPolicy>
      
    ms400763.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    <PercentageBasedPolicy> 要素と <FixedSizeBasedPolicy> 要素を同時に有効にすることはできません。

  5. Proxy.config ファイルを保存して閉じます。

  6. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「iisreset」と入力し、Enter キーを押します。

古いファイルが削除されたときに解放するキャッシュの量を変更するには

  1. Team Foundation Server Proxy コンピュータで、Windows エクスプローラを開き、プロキシのインストール ディレクトリに移動します。

  2. Proxy.config ファイルをテキスト エディタまたは XML エディタで開きます。

  3. <CacheDeletionPercent> 要素を探します。

  4. <CacheDeletionPercent> 要素を更新して、古いファイルが削除されたときに解放するキャッシュの割合を変更します。

    たとえば、次の設定では、古いファイルが削除されたときにキャッシュの 50% が解放されます。

    <CacheDeletionPercent>50</CacheDeletionPercent>
    
  5. Proxy.config ファイルを保存して閉じます。

  6. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「iisreset」と入力し、Enter キーを押します。

キャッシュのパフォーマンス統計情報を保存する間隔の変更

キャッシュのパフォーマンス統計情報を ProxyStatistics.xml という XML ファイルに保存する間隔を変更できます。この統計は、既定でインストールされるパフォーマンス カウンタによって追跡されます。ProxyStatistics.xml ファイルは、プロキシのインストール ディレクトリの App_Data フォルダに配置されます。

このパフォーマンス統計情報は、パフォーマンス モニタや ProxyStatistics Web サービスを使用して表示できます。詳細については、「方法 : パフォーマンス モニタを使用してキャッシュのパフォーマンスをチェックする」を参照してください。

パフォーマンス統計情報をファイルに保存する間隔を変更するには

  1. Team Foundation Server Proxy コンピュータで、Windows エクスプローラを開き、プロキシのインストール ディレクトリに移動します。

  2. Proxy.config ファイルをテキスト エディタまたは XML エディタで開きます。

  3. <StatisticsPersistTime> 要素を探します。

  4. <StatisticsPersistTime> 要素を更新して、間隔を時単位で変更します。

    ms400763.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    既定の間隔は 1 時間で、これは最小値でもあります。最大値は 24 時間です。

    たとえば、次の設定では、2 時間が経過するたびに統計がファイルに保存されます。

    <StatisticsPersistTime>2</StatisticsPersistTime>
    
  5. Proxy.config ファイルを保存して閉じます。

  6. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「iisreset」と入力し、Enter キーを押します。

参照

処理手順

方法 : Team Foundation Server Proxy のキャッシュ セキュリティを構成する

概念

Team Foundation Server Proxy に対するリモート接続の管理