Team Foundation ビルドのカスタマイズ

[アーティクル]
09/11/2008

更新 : 2007 年 11 月

Team Foundation ビルドは、他の Visual Studio Team System ツールと統合可能なエンドツーエンドのパブリックビルドを実現する、ビルドオートメーションのための拡張可能なシステムです。Team Foundation ビルドでは、簡単なダイアログボックスとウィザードベースの方法を使用してビルド定義を作成できます。このダイアログボックスを使用することにより、使用するビルドエージェント、ビルドするソリューション、格納場所などを指定できます。ウィザードを使用すると、TFSBuild.proj という名前の MSBuild プロジェクトファイルを生成できます。このファイルにビルドステップを追加したりカスタムタスクを記述したりして、ビルドをカスタマイズできます。

Team Foundation ビルドは、拡張できるように設計されています。[ビルド定義] ダイアログボックスは、一般的なビルドのシナリオに対応するビルドスクリプトを作成できるように設計されていますが、ビルドのシナリオによっては、TFSBuild.proj ファイルのカスタマイズが必要になることがあります。Team Foundation ビルドには、テストの実行やソース管理からのソースの取得などの処理をサポートするいくつかの共通のタスクが含まれています。ただし、ビルド処理の一環として他のタスクを実行することが必要になる場合もあります。この例を次に示します。

ビルド管理者が、コンパイルの完了後、テストの開始前に、指定された場所に出力アセンブリを配置する必要がある場合。
企業が独自のビルド番号付けシステムを必要としており、Team Foundation ビルドに含まれている既定のビルド番号付けシステムのいずれかをオーバーライドする必要がある場合。
開発者が、ビルド処理の完了後に出力アセンブリに署名する必要がある場合。

このセクションでは、カスタムタスクを作成することによってビルド処理をカスタマイズする方法について説明します。