チュートリアル : ウィザードを使用した基本パッケージの作成

MicrosoftIntegration Services には、データ転送を実行するパッケージを作成するための SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードが用意されています。これらのパッケージにより、ソースからデータを抽出して転送先に読み込むことができますが、転送プロセスではデータ変換をほとんど実行できません。さらに、ウィザードを使用すると、SSIS デザイナーで拡張できる基本パッケージをすばやく作成できます。

このチュートリアルでは、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを使用して、基本パッケージを作成する方法を学習します。作成したパッケージにより、Excel ブックからデータを抽出し、AdventureWorks2008R2 データベースのテーブルに読み込みます。ウィザードの手順の 1 つとしてテーブルを定義し、パッケージを実行するときに動的に作成します。

その後のレッスンでは、データを並べ替え、新しい列を作成し、列に値を挿入するデータ フローを追加するようにパッケージを拡張します。新しい値を生成するために、新しい Integration Services 式言語とグラフィカルな式ビルダーを使用して、既存のデータ列に基づいて新しい値を作成する式を記述する方法を学習します。

チュートリアルで使用するサンプル データをインストールすると、チュートリアルの各レッスンで作成するパッケージの完了した状態のバージョンもインストールされます。レッスン 1 を完了した状態のパッケージを使用すれば、レッスン 1 をスキップし、レッスン 2 からチュートリアルを開始することができます。パッケージ、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード、または新しい開発環境を初めて使用する場合は、レッスン 1 から開始することをお勧めします。

学習する内容

MicrosoftSQL ServerIntegration Services で利用できる新しいツール、コントロール、および機能に慣れるには、実際に使用するのが最適な方法です。このチュートリアルではまず、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードの手順に従って、基本的なデータ転送パッケージを作成し、SSIS デザイナーを使用してパッケージのデータ変換機能を強化する方法について説明します。

必要条件

このチュートリアルは、データベースの基本的な操作を理解している一方で、SQL ServerIntegration Services の新機能にはほとんど触れたことがないユーザーを対象にしています。

このチュートリアルを使用するには、以下のシステム要件を満たしている必要があります。

  • このチュートリアルで作成するパッケージは 32 ビット モードで実行する必要があります。このサンプルは、Microsoft Jet 4.0 OLE DB プロバイダーを使用します。このプロバイダーに 64 ビット バージョンはありません。64 ビット モードでパッケージを実行した場合、パッケージは失敗します。64 ビット コンピューター上でパッケージを 32 ビット モードで実行する状況の詳細については、「64 ビット コンピューター上の Integration Services に関する注意点」を参照してください。

  • コンピューターに AdventureWorks2008R2 データベースを含む SQL Server がインストールされている必要があります。セキュリティ強化のため、既定ではサンプル データベースがインストールされません。サンプル データベースをインストールする方法については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。

  • AdventureWorks2008R2 に対してテーブルの作成および削除を行うための権限が必要です。

  • サンプル データをコンピューターにインストールする必要があります。サンプル データは、サンプルと共にインストールされます。サンプル データが見つからない場合は、前の手順に戻り、必要なインストール操作を完了してください。

注意

チュートリアルを行うときは、ドキュメント ビューアーのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加することをお勧めします。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。

このチュートリアルでは、制御フロー要素間またはデータ フロー要素間で自動接続機能を使用するよう SSIS デザイナーを再構成していないことを前提としています。SSIS デザイナーで自動接続を使用していると、デザイン画面に要素を追加したときに要素が自動的に接続されることがあります。また、制御フローの自動接続機能では、既定の制約として、[成功] ではなく、[失敗][完了] の使用がサポートされます。SSIS デザイナーで、既定の制約として [成功] を使用していない場合は、チュートリアルでの作業中にこの構成を再設定する必要があります。自動接続機能は、[ツール] メニューの [オプション] で表示される [オプション] ダイアログ ボックスの、[ビジネス インテリジェンス デザイナー] で構成できます。

このチュートリアルの推定所要時間 : 1 時間

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