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RenameDT コマンド

更新 : 2007 年 11 月

RenameDT を使用して、Team Foundation Server データ層サーバーの名前を変更できます。

ms252443.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

RenameDT コマンドを正常に実行するには、次のアプリケーション プールおよびプログラムが実行されている必要があります。

  • Team Foundation Server アプリケーション プール (アプリケーション プール)

  • ReportServer (アプリケーション プール)

    ms252443.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    SQL Server 2005 の場合、ReportServer アプリケーション プールはインターネット インフォメーション サービス (IIS) で管理されますが、SQL Server 2008 の場合は IIS で管理されません。

  • SQL Server Reporting Services (プログラム)

必要なアクセス許可

RenameDT コマンドを使用するには、Team Foundation アプリケーション層サーバーの Team Foundation Administrators グループのメンバであり、Team Foundation データ層サーバーで実行されている SQL Server の sysadmin グループのメンバである必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

ms252443.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

管理資格情報を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーに対してこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプトを開く必要があります。昇格した特権のコマンド プロンプトを開くには、[スタート] をクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。

TFSAdminUtil RenameDT servername

パラメータ

引数

説明

servername

対象のデータ層コンピュータの名前を指定します。コンピュータは、次の種類で識別されます。

  • IP アドレス

    IP アドレスは、aaa.bbb.ccc.ddd の形式で指定する必要があります。

  • コンピュータ名

    空白または ";:<>* などの特殊文字は使用できません。[A-Z | 0-9 | -] 文字のみ使用できます。すべてを数字にすることはできません。通常の ASCII の場合は最大 15 文字、より大きな文字エンコーディングの場合は最大 7 文字になります。詳細については、「Team Foundation Server に適用される名前付けの制限事項」を参照してください。

  • ドメイン アドレス

    たとえば、Myserver.location.mycompanyt.com です。

解説

ms252443.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

Team Foundation Server データ層サーバーのデータベースをバックアップすることをお勧めします。

データ層の Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Web Services にある、サービスの Web.config ファイルに含まれている TFSNameUrl 文字列と TFS Name 文字列は、現在の Team Foundation Server データ層サーバーを参照する必要があります。参照していない場合、RenameDT コマンドはエラーを表示することなく失敗します。

Team Foundation Server アプリケーション層は、データ層サーバーにアクセスするために、データ層サーバーの正確な名前またはアドレスを認識している必要があります。データ層の名前とアドレスは、Team Foundation Server 全体にわたってアプリケーション層データベースとデータ層データベース双方の多くの場所に格納されています。新しいデータ層に切り替える必要がある場合、管理者は、Team Foundation Server が新しいデータ層の名前またはアドレスを指すことを確認する必要があります。

TFSAdminUtil コマンド ライン ユーティリティの RenameDT コマンドは、新しい名前またはアドレスを指すように Team Foundation Server を更新することで、データ層名を変更するプロセスを自動化します。RenameDT コマンドをスクリプト化して、データ層名を変更するプロセスを自動化またはスケジュール設定することもできます。

RenameDT コマンドは、実行されるコンピュータ上の web.config ファイルを検索するため、アプリケーション層でのみ実行できます。このコマンドには、リモート処理機能はありません。また、他のパラメータを使用して対象になるアプリケーション層コンピュータを指定することもありません。

使用法の例

管理者は、さまざまなシナリオで RenameDT コマンドを使用できます。使用するサンプル シナリオの一覧を次に示します。

  • 管理者が日常的にデータ層の保守を実行する必要があり、ダウンタイムを回避するためにデータ層をオフラインにし、別の一時データ層に置き換える必要がある場合。

  • Team Foundation Server が新しい一時データ層に接続できるように、管理者が TFSAdminUtil コマンド ライン ユーティリティの RenameDT コマンドを実行する場合。保守が完了したら、管理者はユーティリティを再度実行して、前のデータ層に戻します。

  • データ層に障害が発生したため、機能しない場合。

  • 管理者が RenameDT コマンドを実行して、Team Foundation Server が新しいバックアップ サーバーを指すようにする場合。

  • データ層が新しいサーバーにアップグレードされる場合。

  • 管理者が RenameDT コマンドを実行して、Team Foundation Server が新しいデータ層サーバーを指すようにする場合。

  • 新しい操作ポリシーにより、コンピュータに対する特定の名前付け標準にデータ層が従う必要がある場合。

  • 管理者が RenameDT コマンドを使用して、データ層の名前をより適切なものに変更する場合。

  • 組織または業務が拡大したため、シングルサーバー ソリューションからデュアルサーバー ソリューションに移行する必要がある場合。

  • 管理者が、独立した新しいデータ層を設定した後、RenameDT コマンドを実行して、Team Foundation Server が新しいサーバーを指すようにする場合。

使用例

次の例では、Team Foundation Server 内のデータ層名のすべてのインスタンスの名前を NewName に変更します。

>TFSAdminUtil RenameDT NewName

参照

その他の技術情報

TFSAdminUtil コマンド ラインのコマンド

Team Foundation Server コマンド ライン ツールの使用方法

Team Foundation Server の管理

Team Foundation Server のサービスおよびサービス アカウントの管理

Team Foundation Server のデータ層サーバーの管理