Team Foundation プロセスガイダンス

[アーティクル]
09/11/2008

更新 : 2007 年 11 月

プロセスガイダンスは、チームプロジェクトで作業するチームメンバが従うプロセスを文書化した HTML コンテンツです。チームプロジェクトの作業項目、レポート、およびクエリは、チームプロジェクトのライフサイクル中に変更される可能性があり、チームプロジェクト間で異なる場合もあります。プロセスガイダンスには、作業項目フィールドを完成させる方法、正常なレポートと問題のあるレポートの例、クエリの説明など、チームプロジェクトの詳細が記載されています。また、プロセスガイダンスには担当するロールや完了するアクティビティなど、チームプロジェクトで従うプロセスの詳細も記載されています。

プロセスガイダンスのしくみ

プロセスガイダンスは、チームプロジェクトのプロジェクトポータルに格納された HTML Web ページの集まりです。コンテンツはプロジェクトポータルに格納されるため、チームプロジェクトごとに異なるプロセスを使用し、それぞれ別のプロセスガイダンスを保持することもできます。

プロセスガイダンスは、プロジェクトポータル、チームエクスプローラ、Microsoft Excel の作業項目リスト、および Microsoft Project の計画で検索および表示できます。

さらに、プロセスガイダンスはカスタマイズできます。したがって、新しいレポートが追加されたり、作業項目フィールドが変更されたりしたときに、HTML コンテンツを更新して変更を反映し、チームに適切なガイダンスを提供できます。

チームプロジェクト項目のプロセスガイダンス

チームプロジェクトには、レポート、作業項目、クエリ、および作業生産物 (ドキュメントとテンプレート) が存在します。チームが工数の調整を図り、プロセスに従うことができるように、プロセスガイダンスには、これらのすべての項目に関する説明が記載されています。プロセスガイダンスに記載されている各チームプロジェクト項目の詳細を次の表に示します。

チームプロジェクト項目	プロセスガイダンスの詳細
レポート	プロセスガイダンスでは、各レポートで使用できるさまざまなデータ系列について説明し、正常なレポートと問題のあるレポートの例を示します。
作業項目	プロセスガイダンスでは、使用できる状態とそれぞれの状態の意味という観点から、各作業項目を説明します。また、有効な状態遷移および使用する理由について説明します。さらに、各作業項目フィールドについても説明します。
クエリ	プロセスガイダンスでは、チームプロジェクトで実行できる各作業項目クエリについて簡単に説明します。
作業生産物 (ドキュメントとテンプレート)	プロセスガイダンスでは、各作業生産物の目的を説明し、サンプルを示します。また、作業生産物テンプレートへのリンクも提供します。

チームプロセスのプロセスガイダンス

プロセスガイダンスのコンテンツでは、一貫性のある概念的なフレームワークを使用してチームプロセスを説明します。このフレームワークは複数のコンテンツ項目で構成されており、各コンテンツ項目はプロセスの要素を明確に表します。コンテンツ項目は、それぞれ独自のページに表示されます。プロセスガイダンスの各コンテンツ項目を次の表に示します。

プロセスガイダンスのコンテンツ項目	説明
概要	サイクルとイテレーション、基本原則、マインドセットなど、プロセスの主要概念を紹介します。
ロール	チームプロジェクトで 1 人以上のチームメンバが負う実行責任について説明します。たとえば、開発者は複数のチームメンバが引き受けるロールです。プロセスガイダンスをロールでフィルタすることにより、自分の担当するロールにプロセスのどの部分が適用されるかについて、詳細を確認できます。
ワークストリーム	ワークストリームとは、共通の目的またはロールを持つ関連アクティビティの集まりです。たとえば、バグの修正ワークストリームには、バグの再現、バグの原因の究明、バグの修正コードの作成などの多数のアクティビティが含まれます。
アクティビティ	アクティビティとは、完了する必要のある 1 つ以上の手順です。各アクティビティには、開始基準と終了基準があります。開始基準が満たされたときに、アクティビティを開始できます。終了基準が満たされると、アクティビティは完了します。
方法	方法とは、ツールでタスクを完了する際の手順です。たとえば、「方法 : バグを再割り当てする」では、Team Foundation を使用してバグを別の担当者に再割り当てする方法について説明します。

関連するコンテキストの詳細を提供するために、コンテンツ項目は相互参照しています。たとえば、アクティビティを表示すると、担当者、責任者、相談先、および通知先に該当するロールが表示されます。ロールを表示した場合は、そのロールが担当するワークストリームがわかります。このフレームワークは、作業を続けるうえで必要な情報を見つけることができるように、詳細情報を統合するようにデザインされています。

メモ :
プロセスガイダンスフレームワークをカスタマイズすることもできます。使用しているプロセスガイダンスに応じて、さまざまなコンテンツ項目を表示できます。