C/C++ 分離アプリケーションおよび side-by-side アセンブリのビルド
更新 : 2007 年 11 月
Visual C++ 2005 は、分離アプリケーションおよび side-by-side アセンブリの概念に基づいた Windows クライアント アプリケーションのための新しい配置モデルをサポートします。Visual C++ 2005 では、ATL、MFC、標準 C++、および CRT の各ライブラリが、ネイティブなアセンブリ キャッシュ (WinSxS フォルダ) にインストールされる共有 side-by-side アセンブリとして再ビルドされています。既定では、Visual C++ 2005 は、すべてのネイティブ C/C++ アプリケーションを、マニフェストを使用して Visual C++ ライブラリへの依存関係を記述する分離アプリケーションとしてビルドします。
C/C++ プログラムを分離アプリケーションとしてビルドすることには、さまざまな利点があります。たとえば、分離アプリケーションは、他の C/C++ アプリケーションが Visual C++ ライブラリをインストールまたはアンインストールする場合に影響を受けません。分離アプリケーションで使用される Visual C++ ライブラリは、アプリケーションのローカル フォルダに再配布されたり、ネイティブ アセンブリ キャッシュ (WinSxS) へのインストールによって再配布されたりすることもありますが、発行者構成ファイルを使用すると、既に配置されているアプリケーションに対する Visual C++ ライブラリのサービス提供をより簡単に実行できます。分離アプリケーションの配置モデルにより、特定のコンピュータで動作する C/C++ アプリケーションが常に最新バージョンの Visual C++ ライブラリを使用するように保証する作業が簡単になります。その一方で、システム管理者およびアプリケーション作成者が、依存 DLL へのアプリケーションの明示的なバージョン バインディングを制御する機能も引き続き使用できます。
このセクションでは、C/C++ アプリケーションを分離アプリケーションとしてビルドし、マニフェストを使用して Visual C++ ライブラリにバインドされるようにする方法について説明します。このセクションの情報は、主にネイティブ (アンマネージ) Visual C++ アプリケーションに適用されます。Visual C++ 2005 でビルドされたネイティブ アプリケーションの配置については、「Visual C++ ファイルの再配布」を参照してください。
このセクションの内容
分離アプリケーションおよび side-by-side アセンブリの概念
C/C++ 分離アプリケーションおよび side-by-side アセンブリのトラブルシューティング