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チュートリアル : スマート デバイス用マルチプラットフォーム MFC アプリケーションの作成

  • [アーティクル]

更新 : 2007 年 11 月

Visual C++ を使用して、複数デバイスを対象としたコードを記述できます。次のチュートリアルでは、マルチプラットフォーム対応の MFC アプリケーションを構築する方法について説明しています。詳細については、「MFC スマート デバイス アプリケーション ウィザード」を参照してください。

MFC マルチプラットフォーム プロジェクトの作成

このチュートリアルは、主に次の 3 つの手順で構成されています。

  • マルチプラットフォーム対応のスマート デバイス MFC プロジェクトを作成します。

  • マルチプラットフォーム OnDraw() メソッドにコードを追加します。

  • マルチプラットフォーム ソリューションを配置します。

ms228821.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

このチュートリアルは、[Visual C++ 開発設定] を使用して記述されています。

マルチプラットフォーム対応のスマート デバイス MFC プロジェクトを作成するには

  1. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。[プロジェクトの種類] ペインで [Visual C++] を展開し、[スマート デバイス] をクリックします。

  2. [テンプレート] ペインの [MFC スマート デバイス アプリケーション] をクリックします。

  3. [プロジェクト名] ボックスに「HelloMFC」と入力します。

  4. [OK] をクリックして、MFC スマート デバイス アプリケーション ウィザードを起動します。

  5. [次へ] をクリックし、現在のプロジェクトに追加するプラットフォームの SDK を選択します。

  6. [インストール済み SDK] ペインから、Smartphone 2003 や Pocket PC 2003 など、現在のプロジェクトに追加するプラットフォームを選択します。

  7. [次へ] をクリックして [アプリケーションの種類] ページを開きます。

  8. [シングル ドキュメント] チェック ボックスと [スタティック ライブラリで MFC を使用する] チェック ボックスをオンにします。[ドキュメント/ビュー アーキテクチャのサポート] のチェック ボックスはオンのままにします。

  9. ウィザードを完了して閉じるには [完了] をクリックします。ウィザードの残りのオプションについて既定の設定を受け入れる場合は [次へ] をクリックします。

ms228821.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

デバイス プロジェクトが作成されたため、いつでもプラットフォームを追加できます。ただし、プロジェクトの初期作成後に新しいプラットフォームを追加しても、追加したプラットフォームの [追加ファイル] 構成プロパティには、依存ランタイム DLL は追加されません。たとえば、アプリケーションで動的に MFC にリンクしている場合、追加した新しいプラットフォームの設定の [追加ファイル] プロパティに、DLL を追加する必要があります (Mfc90u.dll, Atl90.dll, Msvcr90.dll)。このサンプルでは、リテール構成を前提としています。

マルチプラットフォーム の OnDraw() メソッドにコードを追加する

OnDraw() メソッドにコードを追加するには

  1. ソリューション エクスプローラで、[ソース ファイル] ノードを展開します。HelloMFCView.cpp をダブルクリックし、エディタでソース ファイルを開きます。

  2. OnDraw シグネチャを変更し、OnDraw(CDC* pDC) メソッドの pDC をコメントから外します。結果として、次のようなコードになります。

    void CHelloMFCView::OnDraw(CDC* pDC)

  3. OnDraw メソッドの //TODO コメントの後に、次のコードを挿入します。

    // Define a rectangle to draw on the screen.
CRect rect;
// Use the client area of the MFC form for drawing.
    GetClientRect(&rect);
    // Draw the text on the screen.
    pDC->DrawTextW(_T("Hello World"),11, &rect,1);

  4. [ビルド] メニューの [ソリューションのリビルド] をクリックします。

対象デバイスの選択

ソリューションを配置するときにデバイス選択のダイアログが表示されるようにするには、次の手順を実行します。

配置時にデバイス選択のダイアログを表示するには

  1. [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[デバイス ツール] を展開します。次に、[全般] をクリックします。

    [デバイス ツール] が表示されない場合は、[オプション] ダイアログ ボックスの下部にある [すべての設定を表示] を選択します。

  2. [デバイス プロジェクトの配置前に選択できるデバイスを表示] チェック ボックスをオンにします。

マルチプラットフォーム MFC ソリューションの配置

ソリューションを配置するには

  1. Visual Studio ツール バーにある [ターゲット デバイス] ボックスの一覧で、[Pocket PC 2003 SE エミュレータ] または [Pocket PC 2003 デバイス] などの対象をクリックします。

  2. [ビルド] メニューの [配置] をクリックします。

    アプリケーションを実行するには、デバイスまたはエミュレータでファイル エクスプローラを実行し、\My Device\Program Files\HelloMFC に移動し、HelloMFC.exe をクリックします。

このチュートリアルで生成したコードの詳細については、「コードの説明 : Hello World: スマート デバイス用マルチプラットフォーム MFC アプリケーション」を参照してください。

参照

参照

Visual C++ (スマート デバイスでの操作方法)

その他の技術情報

方法 : マルチプラットフォーム対応のデバイス プロジェクトを作成する (Visual C++)