オーディオ、ビデオ、ゲーム、およびグラフィックス (Visual C#)
Visual C# では、DirectX のマネージ コードおよびWindows Media テクノロジに基づいてマルチメディア アプリケーションを作成できます。
Managed DirectX
Microsoft® DirectX® は、Microsoft Windows® オペレーティング システムに組み込まれた、高度なマルチメディア アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) のスイートです。DirectX には、ソフトウェアの開発時にハードウェア固有のコードを記述しなくてもハードウェア固有の機能にアクセスできる、Windows ベースのコンピュータ向けに標準的な開発プラットフォームがあります。このテクノロジは 1995 年に初めて導入され、現在では、Windows プラットフォームでマルチメディア アプリケーションを開発するときの標準になっています。
DirectX とは、簡単に説明すると、コンピュータでゲームをプレイしたりビデオを鑑賞するときに、グラフィックス (フルカラーのグラフィックス、ビデオ、3-D アニメーションなど) とサウンド (サラウンド サウンドなど) で高パフォーマンスを実現する Windows テクノロジです。
C# アプリケーションで DirectX を使用する方法の詳細については、MSDN オンラインの「DirectX 9.0 for Managed Code」および Microsoft DirectX Developer Center を参照してください。
Windows メディア プレーヤー
Windows メディア プレーヤーの ActiveX コントロールを C# アプリケーションに使用すると、オーディオとビデオの再生機能を追加できます。Microsoft Windows メディア プレーヤー 10 Software Development Kit (SDK) には、Windows メディア プレーヤーをカスタマイズし、Windows メディア プレーヤー ActiveX コントロールを使用するための情報とツールが用意されています。この SDK には、C# アプリケーションからメディア プレーヤーの ActiveX コントロールを使用する方法を示すドキュメントとコード例が含まれます。
詳細については、MSDN オンラインの「Windows Media Player 10 SDK」を参照してください。
Windows Media Encoder
Windows Media Encoder 9 シリーズ SDK で、C# を使用して次のようなタスクを実行できます。
生放送のコンテンツ。報道機関では、オートメーション APIを使用して、生放送のコンテンツの自動的なキャプチャと放送の計画を立てることができます。たとえば、現地の運輸部門で、問題が発生している複数の路面状況について映像をストリーム放送し、ドライバに道路の混雑状況を警告して、別の経路についてアドバイスできます。
バッチ処理のコンテンツ。サイズの大きなファイルを大量に処理する必要があるメディア制作機関であれば、バッチ処理が役に立ちます。オートメーション APIを使用すると、連続して各ファイルのストリームのキャプチャとエンコーディングを行うことができます。また、オートメーション APIを使用すると、好適なスクリプティング言語と Windows スクリプト ホストでストリーム メディア サービスを管理できます。Windows スクリプト ホストは言語に依存しないホストです。Microsoft Windows® 95 以降、Windows NT、または Windows 2000 の各オペレーティング システムでどのようなスクリプト エンジンを実行している場合でも使用できます。
カスタム ユーザー インターフェイスの作成。インターネット サービス プロバイダ (ISP) の場合、メディア ストリームをキャプチャし、エンコードして、放送するオートメーション APIの機能を使用するインターフェイスを構築できます。または、同じ用途でオートメーション APIに事前定義されているユーザー インターフェイスを使用することもできます。
Windows Media Encoder アプリケーションのリモート管理。オートメーション APIを使用して、リモート コンピュータから Windows Media Encoder アプリケーションの実行、トラブルシューティング、および管理を行うことができます。
詳細については、MSDN オンラインの「Windows Media Encoder 9 Series SDK」を参照してください。また「Programming C#」には、C# で作業するとき含める参照について説明されています。
Windows Media Server
Microsoft® Windows Media® Services 9 シリーズ Software Development Kit (SDK) は、強力なオートメーション ベースのアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) です。この API は、Windows Media Services 9 シリーズ アプリケーションの開発者向けにデザインされています。C# でこの SDK を使用すると、Windows Media Server をプログラムで管理し、ユニキャストまたはマルチキャスト対応のネットワークで、デジタル メディア コンテンツをクライアントに送信できます。詳細については、「Windows Media Services 9 Series SDK」を参照してください。