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チュートリアル:CrystalReportPartsViewer コントロールを使ったレポート パーツの表示

概要

このチュートリアルでは、レポートをパーツに分割し、一連のハイパーリンクをクリックすることによって各パーツを表示する方法を学習します。ハイパーリンクによって、全体のレポート集計グループから詳細なレポート情報に移動します。全体の開始ポイントを設定し、次に連続した各ハイパーリンクをレポートに対して設定します。レポートをパーツとして表示するには、レポートに CrystalReportPartsViewer という代替コントロールを割り当てます。

Note

レポート パーツは Web サイトでのみ使用できます。Windows プロジェクトでは使用できません。

レポートを表示するには、次の 2 つの方法があります。

  • レポート全体を表示する。
  • リンクされた一連のレポート パーツとしてレポートを表示する。

レポート全体の表示

一般に、レポートは1 つまたはそれ以上のページから構成される 1 つのドキュメントとして表示され、詳細情報はカテゴリ別、サブカテゴリ別、および個々の詳細情報行別にグループ化して表示されます。

たとえば、Crystal Reports に付属の Xtreme Access データベースには、世界各地の自転車販売店に関する顧客データが格納されています。レポートのデータを表示する標準的な方法は、地域と都市を基にグループ化されている自転車販売店を個々に表示し、詳細レベルで各販売店の情報行を表示します。

レポート全体の表示には、CrystalReportViewer コントロールを使用します。

リンクされた一連のパーツとしてのレポートの表示

Web ポータルおよび携帯電話による Web ブラウズが普及しましたが、どちらも情報を見るための表示領域が限られることから、レポートの新しい表示方法を開発しました。

この開発にあたり、グループのカテゴリ、サブカテゴリ、および詳細行から構成されたオールインワン レポートを、一連のレポート パーツとして定義し直しました。これらのパーツは、リンクされた一連のページ ビューによって表示されます。このシナリオでは、最上位カテゴリ グループの情報を先に表示します。上位グループの項目を選択すると、グループ情報のサブカテゴリが表示されます。このドリル ダウンは、特定サブカテゴリの個々の詳細情報行に到達するまで続けられます。

たとえば、Xtreme Access データベースの自転車販売店の顧客データは、最初は地域リストとして表示されます。地域を 1 つ選択すると、この地域内の都市が表示されます。特定の都市を選択すると、この都市にある自転車販売店の詳細行が表示されます。

レポートをパーツに分割することによって、限られた表示領域から大きい複雑なレポートへ効果的にアクセスできるようになります。

リンクされた一連のパーツとしてレポートを表示するには、CrystalReportPartsViewer コントロールを使用します。

サンプル コード

このチュートリアルは、プロジェクトの完全バージョンを示す Visual Basic および C# のサンプル コードと共に提供されます。このチュートリアルの手順に従って新しいプロジェクトを作成するか、またはサンプル コード プロジェクトを開いて完全バージョンを使用します。

サンプル コードは言語とプロジェクト タイプに分類され、フォルダに格納されています。各サンプル コード バージョンのフォルダ名は次のとおりです。

  • C# Web サイト:CS_Web_RDObjMod_ReportParts
  • Visual Basic Web サイト:VB_Web_RDObjMod_ReportParts

これらのサンプルが格納されたフォルダを探すには、「チュートリアルのサンプル コード」を参照してください。

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