チュートリアル:ユーザー関数ライブラリの作成
概要
このチュートリアルでは、埋め込み Crystal Report Designer の式エキスパートからアクセスが可能なユーザー関数ライブラリを作成する方法を学習します。
開発者が埋め込み Crystal Report Designer で Crystal レポートを作成する場合、レポートで使用する式フィールドを作成することがよくあります。式フィールドは、変数と関数から構成されています。埋め込み Crystal Report Designer には、既存の関数のライブラリが豊富にあります。
ただし、シナリオによっては、マシン間で配布可能なライブラリ形式でカスタム関数を作成する機能が必要になる場合もあります。ユーザー関数ライブラリは、この機能を提供します。
ユーザー関数ライブラリ(UFL)は、次の特性を備えた .NET クラス ライブラリです。
- プロジェクト名の前に文字列“CRUFL”が付けられている。
- プロジェクトが、インターフェイスと実装クラスから構成されている。
- インターフェイスと実装クラスの両方が、COM 属性と GUID 属性を備えている。
- コンパイルの際に、COM オブジェクトとして表示されるようにアセンブリが COM Interop に登録される。
- マシン上のどの .NET アプリケーションからでもアクセスできるように、アセンブリ/COM オブジェクトがグローバル アセンブリ キャッシュに追加される。
- アセンブリ/COM オブジェクト(ユーザー関数ライブラリ(UFL))は、組み込み Crystal Report Designer の[関数] > [その他の関数] > u2lcom.dll でカスタム関数として表示される。
サンプル コード
このチュートリアルは、プロジェクトの完全バージョンを示す Visual Basic および C# のサンプル コードと共に提供されます。このチュートリアルの手順に従って新しいプロジェクトを作成するか、またはサンプル コード プロジェクトを開いて完全バージョンを使用します。
サンプル コードは言語とプロジェクト タイプに分類され、フォルダに格納されています。各サンプル コード バージョンのフォルダ名は次のとおりです。
- C# クラス ライブラリ:CRUFL_CS_ExchangeRate
- VB クラス ライブラリ:CRUFL_VB_ExchangeRate
これらのサンプルが格納されたフォルダを探すには、「チュートリアルのサンプル コード」を参照してください。