sys.objects (Transact-SQL)

データベース内で作成されるユーザー定義のスキーマ スコープ オブジェクトごとに 1 行のデータを格納します。

ms190324.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
DDL トリガはスキーマ スコープでないため、sys.objects では DDL トリガは表示されません。DML と DDL の両方を含むすべてのトリガは、sys.triggers に格納されます。sys.triggers には、さまざまな種類のトリガの名前スコープ ルールを混在させて格納できます。

sys.objects に表示されるオブジェクトには、OBJECT_IDOBJECT_NAME、および OBJECTPROPERTY() 組み込み関数を適用できます。

このビューと同じスキーマを使用する別のビューとして、システム オブジェクトを表示する sys.system_objects というビューがあります。また、システム オブジェクトとユーザー オブジェクトの両方を表示する sys.all_objects というビューもあります。3 つのカタログ ビューは、すべて同じ構造です。

ms190324.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
すべてのシステム オブジェクトは、sys または INFORMATION_SCHEMA スキーマに格納されています。
列名 データ型 説明

name

sysname

オブジェクト名。

object_id

int

オブジェクト識別番号。データベース内で一意です。

principal_id

int

スキーマの所有者と異なる場合の所有者の ID。既定では、スキーマに含まれるオブジェクトは、スキーマの所有者によって所有されます。ただし、ALTER AUTHORIZATION ステートメントを使用して所有権を変更することにより、別の所有者を指定できます。

別の所有者がいない場合は NULL になります。

オブジェクトの型が次のいずれかの場合は NULL になります。

C = CHECK 制約

D = DEFAULT (制約またはスタンドアロン)

F = FOREIGN KEY 制約

PK = PRIMARY KEY 制約

R = ルール (旧形式、スタンドアロン)

TA = アセンブリ (CLR 統合) トリガ

TR = SQL トリガ

UQ = UNIQUE 制約

schema_id

int

オブジェクトが含まれているスキーマの ID。

SQL Server 2005 に同梱されているすべてのスキーマ スコープ システム オブジェクトでは、常に次の値となります。

IN (schema_id('sys'), schema_id('INFORMATION_SCHEMA')).

parent_object_id

int

オブジェクトが属しているオブジェクトの ID。

0 = 子オブジェクトではありません。

type

char(2)

オブジェクトの種類。

AF = 集計関数 (CLR)

C = CHECK 制約

D = DEFAULT (制約またはスタンドアロン)

F = FOREIGN KEY 制約

PK = PRIMARY KEY 制約

P = SQL ストアド プロシージャ

PC = アセンブリ (CLR) ストアド プロシージャ

FN = SQL スカラ関数

FS = アセンブリ (CLR) スカラ関数

FT = アセンブリ (CLR) テーブル値関数

R = ルール (旧形式、スタンドアロン)

RF = レプリケーション フィルタ プロシージャ

S = システム ベース テーブル

SN = シノニム

SQ = サービス キュー

TA = アセンブリ (CLR) DML トリガ

TR = SQL DML トリガ

IF = SQL インライン テーブル値関数

TF = SQL テーブル値関数

U = テーブル (ユーザー定義)

UQ = UNIQUE 制約

V = ビュー

X = 拡張ストアド プロシージャ

IT = 内部テーブル

type_desc

nvarchar(60)

オブジェクトの種類の説明。

AGGREGATE_FUNCTION

CHECK_CONSTRAINT

DEFAULT_CONSTRAINT

FOREIGN_KEY_CONSTRAINT

PRIMARY_KEY_CONSTRAINT

SQL_STORED_PROCEDURE

CLR_STORED_PROCEDURE

SQL_SCALAR_FUNCTION

CLR_SCALAR_FUNCTION

CLR_TABLE_VALUED_FUNCTION

RULE

REPLICATION_FILTER_PROCEDURE

SYSTEM_TABLE

SYNONYM

SERVICE_QUEUE

CLR_TRIGGER

SQL_TRIGGER

SQL_INLINE_TABLE_VALUED_FUNCTION

SQL_TABLE_VALUED_FUNCTION

USER_TABLE

UNIQUE_CONSTRAINT

VIEW

EXTENDED_STORED_PROCEDURE

INTERNAL_TABLE

create_date

datetime

オブジェクトが作成された日付。

modify_date

datetime

ALTER ステートメントを使って最後にオブジェクトが変更された日付。オブジェクトがテーブルまたはビューの場合は、テーブルやビューのクラスタ化インデックスが作成または変更されると、modify_date も変更されます。

is_ms_shipped

bit

オブジェクトが内部 SQL Server コンポーネントによって作成されることを示します。

is_published

bit

オブジェクトがパブリッシュされることを示します。

is_schema_published

bit

オブジェクトのスキーマのみがパブリッシュされることを示します。

参照

関連項目

オブジェクト カタログ ビュー (Transact-SQL)
カタログ ビュー (Transact-SQL)
sys.all_objects (Transact-SQL)
sys.system_objects (Transact-SQL)
sys.triggers (Transact-SQL)
ALTER AUTHORIZATION (Transact-SQL)
TYPEPROPERTY (Transact-SQL)

その他の技術情報

ユーザーとスキーマの分離
ユーザー定義型の実装
SQL Server システム カタログに対するクエリに関してよく寄せられる質問

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手