SQL Server Profiler の使用

SQL Server Profiler には、クエリが SQL Server の内部でどのように解決されるのかが表示されます。これにより管理者は、どのような Transact-SQL ステートメントまたは多次元式がサーバーに送信されるのか、また、そのサーバーではどのようにデータベースやキューブに接続して結果セットを返すのかを正確に知ることができます。

SQL Server Profiler を使用すると、以下の操作を行えます。

  • 再利用可能なテンプレートに基づいたトレースを作成する

  • トレースを実行しながらトレース結果を監視する

  • トレース結果をテーブルに保存する

  • 必要に応じて、トレースの開始、停止、一時停止、および変更を行う

  • トレース結果を再生できます。

SQL Server Profiler では、関心のあるイベントだけを監視できます。トレースが大きくなりすぎた場合は、必要な情報だけをフィルタにより選択できます。その結果、イベント データのサブセットだけが収集されます。監視するイベントが多すぎると、サーバーと監視プロセスのオーバーヘッドが増え、トレース ファイルやトレース テーブルが非常に大きくなる可能性があります。特に、監視プロセスを長期にわたって実行する場合はこの可能性が高くなります。

注意

SQL Server 2005 以降では、トレース列の値が 1 GB を超えるとエラーを返し、1 GB を超えた値がトレース出力では切り捨てられます。

このセクションの内容

トピック

説明

SQL Server Profiler のテンプレート

SQL Server Profiler に付属している定義済みのトレース テンプレートについて説明します。

SQL Server Profiler の実行に必要な権限

SQL Server Profiler の実行に必要な権限について説明します。

トレースとトレース テンプレートの保存

トレース出力を保存する方法と、トレース定義をテンプレートに保存する方法について説明します。

トレース テンプレートの変更

SQL Server Profiler または Transact-SQL を使用してトレース テンプレートを変更する方法について説明します。

トレースの開始、一時停止、および停止

トレースを開始、一時停止、または停止するとどのような状態になるのかを説明します。

トレースと Windows パフォーマンス ログ データの関連付け

SQL Server Profiler を使用して、Windows のパフォーマンス ログ データと特定のトレースを相互に関連付ける方法について説明します。

SQL Server Profiler を使用したトレースの表示と分析

トレースを使用してデータのトラブルシューティングを行う方法、トレースに含まれているオブジェクト名を表示する方法、およびトレースに含まれているイベントを検索する方法について説明します。

SQL Server Profiler を使用したデッドロックの分析

SQL Server Profiler を使用してデッドロックの原因を特定する方法について説明します。

SQL Server Profiler での Showplan 結果を使用したクエリの分析

SQL Server Profiler を使用して、Showplan と Showplan Statistics の結果を収集し表示する方法について説明します。

SQL Server Profiler を使用したトレースのフィルタリング

SQL Server Profiler を使用して、データ列にフィルタを設定しトレース出力をフィルタ処理する方法について説明します。

トレースの再生

トレースの再生について説明し、トレースの再生を実行するための条件を示します。

SQL Server Profiler の使用に関するシナリオ

SQL Server Profiler を使用して SQL Server のパフォーマンスを分析する一般的なシナリオを示します。