EXP (Transact-SQL)

指定された float 型の式の指数値を返します。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

EXP ( float_expression )

引数

  • float_expression
    float 型の (または暗黙的に float 型に変換できる式) です。

戻り値の型

float

説明

定数 e (2.718281...) は、自然対数の底です。

数値の指数は、定数 e をその数値で累乗したものです。たとえば、EXP(1.0) = e^1.0 = 2.71828182845905 および EXP(10) = e^10 = 22026.4657948067 になります。

数値の自然対数の指数は、その数値自体です。つまり、EXP (LOG (n)) = n です。また、数値の指数の自然対数は、その数値自体です。つまり、LOG (EXP (n)) = n です。

A. 数値の指数を計算する

次の例では、変数を宣言し、指定した変数 (10) の指数値とテキストの説明を返します。

DECLARE @var float
SET @var = 10
SELECT 'The EXP of the variable is: ' + CONVERT(varchar,EXP(@var))
GO

以下に結果セットを示します。

----------------------------------------------------------
The EXP of the variable is: 22026.5
(1 row(s) affected)

B. 指数と自然対数を計算する

次の例では、20 の自然対数の指数値と、20 の指数の自然対数を返します。これらの関数は互いの逆関数なので、どちらの場合も戻り値は 20 です。

SELECT EXP( LOG(20)), LOG( EXP(20))
GO

以下に結果セットを示します。

---------------------- ----------------------
20                     20

(1 row(s) affected)