Visual Basic による .NET Framework でのポート操作

System.IO.Ports 名前空間の .NET Framework クラスを介して、コンピューターのシリアル ポートにアクセスできます。 最も重要な役割を持つのが SerialPort クラスです。このクラスにより、同期 I/O とイベント ドリブン I/O のフレームワーク、ピンの状態とブレーク状態へのアクセス、およびシリアル ドライバーのプロパティへのアクセスを使用できます。 このクラスは、BaseStream プロパティを通じてアクセス可能な Stream オブジェクト内にラップできます。 Stream オブジェクト内で SerialPort をラップすることにより、ストリームを使用するクラスからシリアル ポートへのアクセスを実現できます。 名前空間には、シリアル ポートの制御を容易にする列挙型が含まれています。

最も簡単に SerialPort オブジェクトを作成する方法は、OpenSerialPort メソッドを経由することです。

注意

.NET Framework クラスを使用してパラレル ポートや USB ポートなどの他の種類のポートに直接アクセスすることはできません。

列挙型

次の表は、シリアル ポートへのアクセスに使用される主な列挙型を一覧にまとめ、説明を加えたものです。

列挙 説明
Handshake SerialPort オブジェクトでのシリアル ポート通信の確立に使用する制御プロトコルを指定します。
Parity SerialPort オブジェクトのパリティ ビットを指定します。
SerialData SerialPort オブジェクトのシリアル ポートで受信した文字の型を指定します。
SerialError SerialPort オブジェクトで発生するエラーを指定します。
SerialPinChange SerialPort オブジェクトで発生した変更の種類を指定します。
StopBits SerialPort オブジェクトで使用するストップ ビットの数を指定します。

関連項目