raceOnRCWCleanup MDA

更新 : 2007 年 11 月

Marshal.ReleaseComObject メソッドなどのコマンドを使用して ランタイム呼び出し可能ラッパー (RCW: Runtime Callable Wrapper) を解放する呼び出しが行われたとき、その RCW が使用中であることを共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) が検出すると、raceOnRCWCleanup マネージ デバッグ アシスタント (MDA: Managed Debugging Assistant) がアクティブ化されます。

症状

ReleaseComObject メソッド、または類似メソッドを使用して RCW が解放中または解放後に、アクセス違反またはメモリ破損が発生します。

原因

別のスレッドまたは解放中のスレッド スタックで、RCW が使用中です。使用中の RCW は解放できません。

解決策

現在のスレッドまたは他のスレッドで使用中の可能性がある RCW は、解放しないでください。

ランタイムへの影響

この MDA は、CLR への影響はありません。

出力

エラーを説明するメッセージです。

構成

<mdaConfig>
  <assistants>
    <raceOnRCWCleanup/>
  </assistants>
</mdaConfig>

参照

概念

マネージ デバッグ アシスタントによるエラーの診断

相互運用マーシャリングの概要

参照

MarshalAsAttribute

その他の技術情報

相互運用性