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レッスン 7: ジェネレータとディストリビュータの構成

更新 : 2005 年 12 月 5 日

このレッスンでは、アプリケーション定義ファイル (ADF) でジェネレータとディストリビュータの設定を確認し、その後、ディストリビュータの設定を修正および更新します。

ジェネレータとディストリビュータの概要

Notification Services エンジンが実行するジェネレータは、通知アプリケーションのルール処理を制御します。ジェネレータの設定により、ジェネレータを実行するコンピュータ、およびアプリケーション ルールを処理するときにジェネレータが使用できるスレッドの数が決定されます。

ジェネレータは、各アプリケーションに 1 つずつ存在します。ジェネレータの詳細については、「ジェネレータ設定の指定」を参照してください。

同じく Notification Services エンジンが実行するディストリビュータは、通知のフォーマット処理と配信を制御します。ディストリビュータ クォンタムと呼ばれる構成可能な実行間隔に基づいて、ディストリビュータは定期的に通知グループ (作業項目) を検索し、処理します。使用できる作業項目が検出されると、ディストリビュータはその作業項目を取得し、コンテンツ フォーマッタを呼び出します。通知データがコンテンツ フォーマッタにより変換され、フォーマット処理された通知が配信プロトコルを経由して送信されます。

各アプリケーションには複数のディストリビュータを実装できますが、1 つのコンピュータの 1 つのアプリケーションに実装できるディストリビュータは 1 つだけです。ディストリビュータの詳細については、「ディストリビュータ設定の指定」を参照してください。

Weather アプリケーションのジェネレータとディストリビュータ

Weather アプリケーションでは、ジェネレータとディストリビュータはローカル コンピュータで実行し、スレッド プールの設定は既定のものを使用します。

XML におけるジェネレータおよびディストリビュータのシステム名の値は、%_NSServer_%. です。インスタンスの作成と更新を行うときは、インスタンス構成ファイル (ICF) にこのパラメータの値を指定します。

このレッスンでは、ディストリビュータのポーリング間隔を追加します。ポーリング間隔は、ディストリビュータが作業項目を検索する頻度を定義します。ポーリング間隔は 15 秒に設定します。これは、XML の時間形式では PT15S です。

ディストリビュータの ADF コードの修正

このセクションの XML は、Weather アプリケーションのディストリビュータを定義します。XML の内容を確認した後、次の手順で XML を ADF にコピーします。

ディストリビュータの ADF コードを修正するには

  1. [コードのコピー] をクリックし、以下の XML を Windows クリップボードにコピーします。

    <QuantumDuration>PT15S</QuantumDuration>
    
  2. ソリューション エクスプローラで WeatherADF.xml を開きます。

  3. 次の XML コメントを、先ほどコピーした XML に置き換えます。

      <!-- Paste QuantumDuration here -->
    

    ディストリビュータの QuantumDuration の要素と値に追加されるのは、コード行のみです。XML のコード行のみを ADF に追加してもかまいません。

  4. [ファイル] メニューの [WeatherADF.xml の保存] をクリックします。

Notification Services のインスタンスの更新

ADF を修正したら、Notification Services のインスタンスを更新して、アプリケーション データベースのディストリビュータ設定を修正します。

Notification Services のインスタンスを更新するには

  1. オブジェクト エクスプローラで、[Notification Services] を展開します。

  2. [Tutorial] を右クリックし、[タスク] をポイントして、[更新] をクリックします。

  3. [インスタンスの更新] ダイアログ ボックスで [参照] をクリックします。次に、TutorialICF.xml ファイルを選択して [開く] をクリックします。

  4. [パラメータ] ペインで、パラメータの値を確認します。インスタンスの作成に使用した値と同じ値を指定してください。

  5. [OK] をクリックします。

  6. [Notification Services - 更新の概要] ダイアログ ボックスの内容を確認し、[更新] をクリックします。

  7. 更新が完了したら、[閉じる] をクリックします。

次のレッスン

レッスン 8 : アプリケーション実行設定の変更

参照

概念

Notification Services のチュートリアル

その他の技術情報

ジェネレータ設定の指定
ディストリビュータ設定の指定
通知ソリューションの作成
SQL Server Notification Services の紹介

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2005 年 12 月 5 日

変更内容
  • 既定の設定と XML ファイルの変更内容を明確にするため、説明を更新。