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サブスクリプション管理アーキテクチャ

更新 : 2006 年 7 月 17 日

通知を送信するには、Notification Services アプリケーションがサブスクライバに関する情報、そのサブスクライバにとって関心のある情報、およびその情報の送信先に関する情報を持っている必要があります。サブスクリプション管理は、このサブスクライバ データ、サブスクリプション データ、およびサブスクライバ デバイス データを管理するプロセスです。

サブスクリプション管理インターフェイス

サブスクリプション管理は、カスタム サブスクリプション管理インターフェイスによって行います。インターフェイスとなるのは、Web アプリケーション、Microsoft Windows アプリケーション、コンソール アプリケーション、またはストアド プロシージャです。これによって、サブスクライバ、サブスクライバ デバイス、さらにインスタンス データベースおよびアプリケーション データベース内のサブスクリプション データを管理します。

Notification Services はサブスクリプション管理オブジェクトとビューを備えているため、インターフェイスの開発プロセスを簡略化できます。サブスクリプション管理オブジェクトの詳細とコード サンプルについては、「サブスクリプション管理インターフェイスの開発」を参照してください。

以下の図に、サブスクリプション管理インターフェイスがサブスクリプション管理オブジェクトを使用して、Notification Services と通信する方法を示します。

サブスクリプション管理アーキテクチャ

Notification Services は、サブスクライバおよびサブスクライバ デバイスのデータを Notification Services インスタンス データと一緒に格納し、サブスクリプションのデータをアプリケーション データと一緒に格納します。このストレージ方法をアプリケーションで利用することで、サブスクライバ データをアプリケーション間で共有しながら、サブスクリプションをアプリケーションごとに個別に格納できます。これにより、冗長データが減少してサブスクライバのデータを管理しやすくなるため、多くのアプリケーションにとっては理想的です。ただし、アプリケーション間でサブスクライバのデータを共有しない場合は、各アプリケーションを個別の Notification Services インスタンスに配置します。

Notification Services アプリケーションの実行中は、一般的にサブスクリプション データを使用して通知を生成した後、サブスクライバとサブスクライバ デバイス データを使用して通知を書式設定し、配信します。

ms166489.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
アプリケーションが通知を生成するとき、各通知には配信先のサブスクライバ デバイスに関する情報が含まれている必要があります。通知先のサブスクライバ デバイスが、そのサブスクライバに構成されているサブスクライバ デバイスと同じである必要があります。同じでなければ、通知は配信されません。

サブスクリプション管理ビュー

Notification Services のインスタンスを作成した時点で、Notification Services により次の 3 つのビューが追加されるので、それらを使用してサブスクライバ、サブスクライバ デバイス、およびサブスクリプション データを管理できます。

  • NSSubscriberView は、インスタンス データベースおよびスキーマ内にあり、これを使用してサブスクライバ データの追加、修正、削除を行えます。
  • NSSubscriberDeviceView は、インスタンス データベースおよびスキーマ内にあり、これを使用してサブスクライバ デバイスの追加、修正、削除を行えます。
  • NSSubscriptionClassNameView は、アプリケーション データベースおよびスキーマ内にあり、これを使用してパラメータに基づくイベント ドリブン サブスクリプションの表示、追加、修正、削除を行えます。このビューを使用しても、条件に基づくサブスクリプションおよび定期的なサブスクリプションは管理できません。

参照

概念

イベント コレクション アーキテクチャ
サブスクリプション処理アーキテクチャ
通知の書式設定と配信アーキテクチャ

その他の技術情報

Notification Services のビュー
サブスクリプション管理インターフェイスの開発

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

追加内容 :
  • サブスクライバのデータを共有する利点、およびデータを共有しない場合は個別のインスタンスを使用することについて、詳細な説明を追加しました。

2006 年 4 月 14 日

追加内容 :
  • ビューを使用しても定期的なサブスクリプションは管理できないことに関する情報が追加されました。
変更内容 :
  • 「サブスクリプション管理インターフェイス」セクションが改訂されました。開発向けコンテンツへのリンクが追加され、インターフェイスの種類にストアド プロシージャが追加されました。