チュートリアル : SQL Server Express と Visual Web Developer 2005 Express を使用したアプリケーションの作成
[このトピックはプレリリース版のドキュメントであり、今後のリリースでは変更される場合があります。空のトピックがプレースホルダとして含まれています。]
[このトピックの一部またはすべての内容が今回のリリースには適用されない場合があります。また、これらの内容は変更される可能性があります。最新の情報を知りたい方は、将来のリリースでもう一度このトピックを参照してください。]
このシナリオでは、SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express) を使用する簡単な ASP.NET Web アプリケーションを作成する方法を示します。
必要条件
- SQL Server Express がインストールされている必要があります。
- Visual Web Developer Express Edition がインストールされている必要があります。この製品の詳細およびダウンロード方法については、「Visual Web Developer Express Edition」を参照してください。
タスク
Northwind データベースをインストールするには
Northwind Web サイトから、Northwind サンプル データベースのインストール スクリプトをダウンロードします。
ダウンロードした SQL2000SampleDb.msi ファイルを実行します。これにより、インストール スクリプトが、C:\SQL Server 2000 の Sample Databases フォルダにインストールされます。
インストールが完了したら、コマンド プロンプトを開きます。それには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックして、「
cmd
」と入力してから [OK] をクリックします。コマンド プロンプトで、次のように入力します。
cd C:\SQL Server 2000 Sample Databases
次に、Enter キーを押します。
コマンド プロンプトで、次のように入力します。
sqlcmd -S .\SQLExpress -i instnwnd.sql
次に、Enter キーを押します。
sqlcmd ツールは、Northwind データベースのインストールの進行状況を報告します。その後、制御をコマンド プロンプトに戻します。
sqlcmd ユーティリティを使用してインストールを確認するには
データベースのインストールを確認するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。
sqlcmd -S .\SQLExpress
次に、Enter キーを押します。
sqlcmd ツールのプロンプトで、次の 3 つのコマンドを入力します。
Use Northwind Select name from sys.Tables Go
sqlcmd ツールから、次の出力が表示されます。
データベース コンテキストが 'Northwind' に変わりました。
name
-----------------------------------------------
Customers
Shippers
Suppliers
Orders
Products
Order Details
CustomerCustomerDemo
CustomerDemographics
Region
Territories
EmployeeTerritories
Employees
Categories
(13 rows affected)
sqlcmd ツールのプロンプトで、次の 2 つのコマンドを入力します。
Select * from Customers
Go
Customers テーブルのすべての情報の一覧が表示されます。このコマンド プロンプト ウィンドウは、このチュートリアルの後の方で使用できるように、開いたままにしておきます。
新しい Web サイトを作成するには
Visual Web Developer Express Edition を開きます。
[ファイル] メニューの [新しい Web サイト] をクリックします。
開発言語 ([Visual Basic]、[Visual C#]、または [Visual J#]) を選択し、[ASP.NET Web サイト] を選択します。[場所] ボックスで Web サイトの名前と場所を入力して、[OK] をクリックします。この例では、名前として myWebSite を使用し、作成場所には C:\Websites ディレクトリを使用します。
Visual Web Developer 2005 Express により新しい Web サイトが構築され、Default.aspx ページがソース (HTML) ビューで表示されます。
Web ページに UI を追加するには
Default.aspx コード画面の左下にある [デザイン] をクリックします。
[ツールボックス] で、[データ] タブをクリックします。
[ツールボックス] の [データ] タブで、GridView オブジェクトを Default.aspx のデザイナ ビューにドラッグします。
データ ソースに Web ページをバインドするには
Web ページに GridView を追加すると自動的に表示される [GridView タスク] ダイアログ ボックスの [データ ソースの選択] で、[<新しいデータ ソース>] をクリックします。
[データ ソース構成ウィザード] ダイアログ ボックスで、[データベース] をクリックし、その ID に対して「
MyNwndDataSource
」と入力して、[OK] をクリックします。[データ接続の選択] 画面で、[新しい接続] をクリックします。
[データ ソースの選択] で、[Microsoft SQL Server] を選択します。
- [データ プロバイダ] で、[.NET Framework SQL Server 用データ プロバイダ] を選択します。
- [OK] をクリックします。
[接続の追加] で、SQL Server Express がインストールされているサーバーの名前と、それに続けて円記号 (\) とインスタンス名を入力します。たとえば、SQL Server Express が既定の場所、つまり SQLExpress 名前付きインスタンスにインストールされており、また、Visual Studio と同じコンピュータにインストールされている場合には、「
Servername\SQLExpress
」または「.\SQLExpress
」と入力する必要があります。- [Windows 認証を使用] を選択します。
- [データベースの選択または入力] ボックスで、[Northwind] を選択します。
- [接続の確認] をクリックします。接続を確認するダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。
- [OK] をクリックして、新しい接続を保存します。
[データ接続の選択] で、[次へ] をクリックします。
[アプリケーション構成ファイルに接続文字列を保存] ダイアログ ボックスで、保存する接続文字列を選択し、
myNwndConnection
という名前を付けます。[次へ] をクリックします。[Select ステートメントの構成] で、このアプリケーションで使用するデータを選択します。[テーブルまたは表示から列を指定します] が選択されている場合は、[列] ボックスで Customers テーブルを選択し、さらに次の列を選択します。
- [CustomerID]
- [CompanyName]
- [ContactName]
- [Country]
- [Phone]
[Select ステートメントの構成] で、[詳細設定] をクリックします。[SQL 生成の詳細オプション] ダイアログ ボックスで、[INSERT、UPDATE、および DELETE ステートメントの生成] をクリックし、[OK] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[クエリのテスト] ウィンドウで [クエリのテスト] をクリックし、データ グリッドに適切なデータが返され、表示されるかどうかを確認します。[完了] をクリックします。
Web ページ デザイナ ビューに戻ります。GridView には、使用される列 (模擬データを含む) が表示されています。
Web サイトをテストするには
[開始] をクリックするか、F5 キーを押して、Web サイトをデバッグ モードで構築および配置します。デバッグを有効にするために Web.config ファイルを追加または変更するように要求するメッセージが表示されたら、そのように選択し、[OK] をクリックします。
Internet Explorer が開き、Web ページが表示されます。Web ページ上には、GridView と、Northwind テーブルの選択したデータが表示されます。
メモ : |
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Web ページが正しくロードされない場合は、Web ブラウザのプロキシの設定を調べてください。プロキシは、ローカル アドレスに関してはプロキシ サーバーを使用しないように設定されている必要があります。 |
Web ページに機能を追加するには
Internet Explorer を閉じます。Visual Web Developer Express Edition はデバッグ モードを終了し、Web ページ開発に制御を戻します。
デザイナで、GridView を 1 回クリックします。GridView の右上に表示されている小さな矢印をクリックします。[GridView タスク] ダイアログ ボックスが表示されます。
[オート フォーマット] をクリックし、使用するフォーマットを選択して、[OK] をクリックします。
[新しい列の追加] をクリックします。
[フィールドの追加] ダイアログ ボックスで、フィールドの種類に [CommandField] を選択します。ボタンの種類として [ボタン] を選択し、次に [編集/更新] をクリックします。[キャンセル ボタンの表示] も必ず有効にしてください。[OK] をクリックします。
GridView に、[編集] ボタンのある新しい列が表示されます。
[GridView タスク] で、[ページングを有効にする] および [並べ替えを有効にする] を選択します。
Web サイトをテストするには
[開始] をクリックするか、F5 キーを押して、Web サイトを再構築します。
Web ページ上で、列の並べ替えとページングをテストします。列見出しをクリックして、列を昇順または降順に並べ替えることができます。
DataGrid 内の任意の行で、[編集] をクリックします。CustomerID 以外のすべての列について、値を変更することができます。CustomerID は主キーであり、変更できません。
選択した行の CompanyName 値に、新しい値を入力して変更します。入力が終了したら、その行の [更新] をクリックします。
行った変更は SQL Server Express に書き込まれ、GridView は新しい情報で更新されます。
データベースを確認するには
既に開いているコマンド プロンプト ウィンドウで、次の 3 つのコマンドを入力します。
Use Northwind Select CompanyName from Customers Go
sqlcmd ツールにより、それぞれの顧客ごとに会社名が一覧表示されます。変更した CompanyName 値を確認してください。