名前付きインスタンスの使用

Microsoft SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express) は、通常は名前付きインスタンスとしてインストールされます。インストール時に名前付きインスタンスを指定しなかった場合は、既定の名前付きインスタンスである SQLExpress が使用されます。

SQL Server 2005 の既定のインスタンスと名前付きインスタンス

クライアント アプリケーションは、Microsoft SQL Server 2005 のインスタンスに接続して、SQL Server データベースを使用します。SQL Server の各インスタンスは、独自の設定を指定できる個別のサービスのセットで構成されます。ディレクトリ構造、レジストリ構造、およびサービス名すべてに、セットアップ時に指定した特定のインスタンス名が反映されます。

インスタンスには、既定のインスタンス (名前が指定されていないインスタンス) と名前付きインスタンスがあります。SQL Server 2005 が既定のインスタンスでインストールされている場合、クライアントは接続時にインスタンス名を指定する必要がありません。クライアントが指定する必要があるのはサーバー名のみです。

名前付きインスタンスは、コンピュータのネットワーク名と、インストール時に指定したインスタンス名によって識別されます。クライアントは、接続時にサーバー名とインスタンス名の両方を指定する必要があります。

既定では、インスタンス名を指定しない限り、SQL Server は既定のインスタンスでインストールされます。一方 SQL Server Express は、セットアップ時に既定のインストールを指定しない限り、常に名前付きインスタンスでインストールされます。

ms165614.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
SQL Server Express のインストール時にインスタンス名を指定しなかった場合は、既定のインスタンスではなく、名前付きインスタンスでインストールされます。この動作は、既定で名前が指定されていないインスタンスとしてインストールされる SQL Server と異なります。

SQL Server Express の既定のインスタンスと名前付きインスタンス

SQL Server Express では、常に既定で名前付きインスタンスが使用されます。SQL Server Express のインストール時にインスタンス名を指定しなかった場合は、既定の名前付きインスタンスである SQLExpress が使用されます。既定の名前付きインスタンスを使用している場合は、インスタンスを computername\SQLExpress として参照します。

サーバーに別のバージョンの SQL Server が既定のインスタンスとしてインストールされていなければ、既定の SQL Server のインスタンスとして SQL Server Express をインストールできます。その場合は、MSSQLSERVER というインスタンス名を使用して、SQL Server Express を名前付きインスタンスとしてインストールします。これにより、SQL Server Express は強制的に名前の指定されていない既定のインスタンスとしてインストールされます。

SQL Server のインスタンスが SQL Server Express を実行しているかどうかを確認するには、「SQL Server Express のインスタンスを識別する方法」を参照してください。

参照

概念

SQL Server Browser の使用

その他の技術情報

SQL Server Express への接続

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手