ロールとインフォ センター (SQL Server Express)

ロールとインフォ センターを使用すると、SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express) Books Online の中から、それぞれのユーザーに適した情報を見つけることができます。ロールとは、SQL Server ユーザーを一般的なカテゴリに分類し、各ユーザー カテゴリの典型的な業務内容を定義したものです。インフォ センターとは、それぞれのロールとテクノロジに関連する重要な情報を示す概要トピックです。

ロール

ロールは、SQL Server Express ユーザーの 3 つのカテゴリを表します。各ロールは、そのカテゴリに属するユーザーと、該当するユーザーが SQL Server Express を使用する際に実行する作業、およびそれらの作業を行うために必要な知識を関連付けます。

SQL Server Express Books Online のすべてのトピックは、これら 3 つのうち、1 つ以上のロールに関連しています。

項目 定義

管理者アイコン

管理者

システムの可用性、パフォーマンスの監視と最適化、配置、アップグレード、トラブルシューティング、構成などに関するシステムの日常の運用を実行します。

開発者アイコン

開発者

設計者によって設計された、システム全体の各部を構成する Web ページ、レポート、またはアプリケーションの設計、実装、テストを行います。特に、データベース開発者は、データベース内のスキーマとオブジェクト (テーブルやストアド プロシージャなど) の設計、実装、テストを行います。

データベース アーキテクト アイコン

設計者

システムのエンド ツー エンド テクノロジとインフラストラクチャを設計します。システム各部を実装するために、プロジェクトのビジョン、範囲、相互運用性を定義します。

   ここで説明しているユーザー ロールは、データベース エンジン用に定義されたサーバー レベル ロールやデータベース レベル ロールなど、SQL Server テクノロジで使用されるセキュリティ ロールとは異なります。

ロールと職務の対応

Books Online では、さまざまな職種を少数のロールにまとめています。使用するロール数が少ないと情報表示が簡潔になりますが、その代わり、定義された各ロールの作業と、実際のユーザーが行う作業とが正確に一致するケースはほとんどなくなります。一般に、大企業のスタッフは、各ロールで定義されている業務をさらに細分化した作業を担当します。一方、中小企業では、同じスタッフが複数のロールに相当する業務を行う場合もあります。たとえば、企業の開発者は、アプリケーション、Web サイト、データベース、レポートのうちいずれかのみを対象として作業する場合があり、企業の一部の管理作業は、データベース管理者、データ センター オペレータ、ヘルプ デスク オペレータが実行するという可能性もあります。これに対して、小規模の組織では、データベース管理者とデータベース開発者の業務を同じスタッフが行う場合があります。

したがって、ロールは、トピックに記載されている情報の一般的な目安として使用してください。SQL Server Express で実行する作業に最も適したロールまたはロールの組み合わせに関連するトピックを検索してください。

SQL Server Express Books Online のトピックでは、トピック タイトルの右側に [このトピックに関連のあるロール] というヒントが表示されます。このヒントの上にマウスのポインタを移動すると、トピックの内容に関係のあるロールを一覧したボックスが表示されます。トピックの中には、内容が 1 つのロールにしか該当しないものもあります。概要トピックなど、それ以外のトピックには、3 つから 4 つのロールに関係のある内容が含まれています。

インフォ センター

インフォ センターを使用すると、各ロールにとって最も重要な情報と作業を参照できます。たとえば、SQL Server Express 管理者のインフォ センターには、管理者にとって重要な情報へのリンクがあります。

さらに、SQL Server Books Online のトピックでは、トピック タイトルの左側にインフォ センターのメニュー項目が表示されます。このメニューを使用すると、Books Online 内のすべてのインフォ センター トピックを一覧表示でき、容易かつ迅速にロールからロールへ移動できます。