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レポートへのテキスト ボックスの追加

タイトル、説明、およびラベルのリテラル テキスト、または式に基づくダイナミック テキストを表示する際、レポートにテキスト ボックスを追加します。式を使用して、リテラル テキストを保持したり、データベースのフィールドをポイントしたり、データを計算したりできます。すべての式はプレースホルダー テキストとして表示され、番号、色、および他の外観のプロパティを書式設定できます。テキストを複数のフォント、色、スタイル、および操作で書式設定するために、プレースホルダーをリテラル テキストと組み合わせることもできます。詳細については、「テキストの書式設定と HTML のインポート」を参照してください。

Tablix データ領域の各セルにはテキスト ボックスがあり、レポート内のスタンドアロン テキスト ボックスと同じ方法で書式設定できます。自由形式レイアウトでテキスト ボックスを繰り返し表示するには、一覧データ領域に複数のテキスト ボックスを配置します。複数値に対し形式を繰り返す場合は、一覧を使用します。たとえば、各顧客につき 1 回繰り返される顧客情報シートなどです。テキスト ボックス レイアウト、および最後のテキスト ボックスの下の空白を制御するには、四角形のコンテナーを使用します。詳細については、「データ領域の処理」を参照してください。

テキスト ボックスの拡張と圧縮

既定では、テキスト ボックスのサイズは固定されています。テキスト ボックスがそのコンテンツに応じて垂直方向に拡張されるようにするには、[テキスト ボックスのプロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[高さの増加を許可する] オプションを変更します。テキスト ボックスがその内容に応じて圧縮されるようにするには、テキスト ボックスの [高さの減少を許可する] オプションを変更します。プロパティ ペインを使用すると、CanGrow または CanShrink プロパティを変更できます。

テキスト ボックスの向きの調整

テキスト ボックスの向きを調整することによって、読みやすいレポートを作成したり、ロケールに合わせてテキストの向きを変更したり、ページ サイズが固定された印刷レポートに合うようにより多くの列を調整したり、視覚的により優れたレポートを作成したりできます。テキスト ボックスは、水平方向、垂直方向、または 270 度回転させた向きに調整できます。垂直オプションは、上から下に字を書く東アジアの言語で最も一般的に使用されます。大部分のレンダラーで、垂直オプションは、テキストが上から下に配置されるように (文字は横向きにならない) グリフの回転プロパティを処理します。その他の言語では、垂直オプションではテキストは横向きに配置されます。

リテラル テキスト、レポート データセットからのフィールド、または計算されたデータを含むテキスト ボックスに向きを適用できます。テキスト ボックスは、レポート本文、テーブルまたはマトリックス、レポート ヘッダーとフッターでスタンドアロンになることができます。

次の図は、月ごとにデータをグループ化するテーブル レポートの 3 つのバージョンを示しています。月の値を含むテキスト ボックスでは、異なるテキスト ボックスの向きが使用されます。垂直方向のテキストは、中国語です。

水平、垂直、270°回転

テキストの向きの指定に使用する WritingMode プロパティは、[テキスト ボックスのプロパティ] ダイアログ ボックスでは使用できません。プロパティの設定は、[プロパティ] ウィンドウを開き、そのウィンドウで行います。WritingMode プロパティで使用可能な値は、[横] (左から右にテキストを読める配置)、[縦] (上から下にテキストを読める配置)、[270 度回転] (テキストを下から上に読める配置) です。テキストに合わせて、列の幅と行の高さを手動で調整する必要があります。

WritingMode はテキスト ボックスに設定されるため、そのテキスト ボックス内のすべてのテキストにその方向が適用されます。テキストの一部のみに異なる方向を指定することはできません。

WritingMode の設定の詳細については、msdn.microsoft.com のレポート ビルダー 3.0 ヘルプの「テキスト ボックスの方向を設定する方法 (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

関連項目

概念

その他のレポート アイテムの追加